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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
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『ホンコン旅日記』その1

May 7, 2001

 香港より帰国した途端、風邪でダウン。モーレツ39度6分の熱に襲われ、ひたすら寝て耐えるしかない数日間を過ごす……これも帰りの便で毛布をもらえず寒い思いをしたせい。今まで毛布を要求して断られたことがないものだから、今回「ない」と言われて驚きました。もう○日空には乗るのはやめにしよう……。

 さて今回の旅行は、もちろん香港金像獎の取材がメイン。ゴールデンウィーク真っ盛りの4/29というスケジュールなので、貧乏人の私は今回は見送ろうと思ったのですが、ノミネートを見てあっさり翻意。というのは、ロイ・チョン(張耀揚)が最優秀助演男優賞にノミネートされていたから。これは、たとえ賞をとれなかったとしても行かないわけにいかないでしょう! と鼻息荒く決意(理由後述)。もともと何事もなくても香港に行きたいのに、鼻先に人参(香港に行く理由)をぶら下げられちゃかないません。

4月26日

 香港に着いたとたん、空港職員が楽し気にはしごを取り合っているところに出くわす。「俺が持っていく」「いや、俺だ」と、何だか香港映画のワンシーンのようだ。ホテルに着いて荷ほどきをした後、両替えに。そうそう新聞買わなくちゃ、と新聞スタンドを見ると、イーキンが表紙の雑誌を発見。「MEN & FITNESS」という雑誌で、フィットネスなんて、およそイーキンとは縁遠い気がするのだが……30HKドル。中を開けると、変に首まわりと脇がきつめの水色のタンクトップを着ているイーキンの美麗フォトが。インタビューの内容も結構しっかりしているし、ページ数も多い。日本でコンサートをした後、イーキンはけっこう取材を受けたようで、私も雑誌を数冊持っているが、個人的にはこの「MEN &〜」誌が一番のお気に入り。この雑誌、今後も要チェックかもしれない。

 その後、何はともあれと、イーキン主演の映画『九龍冰室』(監督:ジングル・マ)を旺角に見に行く。一言で言えば、父子ものを裏古惑仔でやってる話で、古惑仔好き&イーキンファンとしては興味深い。子役の男の子がかわいいし、カレン・モクの姐さんぶりも板についている。ただ、小品の域を出ないところが辛い。キャストもちょっと地味目だし。この映画は『東京攻略』で見たスタッフが名を連ねているけど、副動作指導のところにKENJIの文字が。これってやっぱり谷垣健治さんだろうなあ。

 帰りに信和中心で生写真をチェック。シネジャ50号で私がお薦めしていたティミー(洪天明)くんの写真もあったが、売れていないらしく在庫過多のもよう。その後はぶらぶらしつつ、VCD屋へ。私が数年前大枚はたいて集めたVCDらが、今や1枚15香港ドルで売られているのを見るのは辛い。辛いと言えばロイ主演の『火武耀揚』。DVDが28HKドル、VCDが25HKドルであった。本人には見せたくない……と思いつつ、それでも買わない私って一体……。VCDを買っても、結局見る暇がなく「積んドク」状態になってしまうため、買うのを控えようと思ったが、何だかんだ言って、『ドリアンドリアン』『アタック・ナンバーハーフ』『鍾無艶』など計6枚買ってしまう。今度こそ、ちゃんと見ようっと。

その2へつづく〜

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(文:まつした)
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