2011年9月10日(土)渋谷ユーロスペース
『タナトス』は、元WBA世界ミドル級チャンピオン・竹原慎二さん原作による漫画の映画化で、孤独な不良少年がボクシングを通じ、人とのふれあいによって変わっていくという人間ドラマです。
初日舞台挨拶には、主演の徳山秀典さん、ライバルとなる天才ボクサー役の佐藤祐基さん、ヒロインの平愛梨さん、原作者の竹原慎二さんが登壇しました。
中途半端にはやりたくないっていうのが自分の信条なので、なるべく原作に近づくように演じました。顔は変えられないんですけどね(笑)、素行みたいなものは陸になれたかなと思います。身体づくりは3週間ないぐらいで62キロから70キロに体重を増やして、そのあとにウエイトトレーニングをして、撮影が終わるまでに59キロまで落としました。
撮影期間中に何度も「天才」という肩書きに押しつぶされそうになりました。本当にみんなに助けてもらって、「天才」に見えるようになったと思います。
そうですね、その前は地球の平和を守ってました。(会場内笑いと拍手)
※ 2006年放映のドラマ『仮面ライダーカブト』で共演
最初に台本をいただいた時に、千尋が明るくて元気な女の子だったんで、とにかく髪の毛は切ろうと思いました。
皆さんは、カメラがないところでもずっとボクシングをされてたんですよ。なので、お話させていただく隙がなかったですね。
正直、どうできあがっているかなと観たんですよ。それが本当に思った以上の作品が出来ていました。僕の中ではもう120点ですね。本当は200点付けたかったんですけど、僕も若干出てるんでそこがマイナス(苦笑)。自分の原案の映画に自分が出たくなかったんですけど、まあとりあえず、いいかなあと。
徳山:撮影中とか撮影の合間とかに仲良くなることはあるんですけど、これだけ危険なアクションだったので、そこで逆に会話してたよね?
佐藤:そうですね。徳山さんのパンチがすっげ怖いんですよ(会場爆笑)。でも俺は天才ですから、それをいとも簡単によけなきゃいけない。いかに顔に出さないように、スッとよけるか。徳山さんが「ここに当てるから」っていうんですけど、そのパンチがめちゃくちゃ怖いんですよ。必要以上によけるっていうか逃げちゃう。
徳山:(佐藤さんの役は)天才だから紙一重でかわさなきゃいけなくて、ものすごく大変だったんです。打つ方は簡単なんですけど、よける方がよっぽど難しいので。
竹原:攻めより守る方が難しいですね。逃げるばかりだったら簡単ですけど、攻撃を加えてだとやっぱり大変ですね。
徳山:本当に僕は役者としてこうやって話すこととか苦手なんですけど、みんなが一所懸命作品を作って、みなさんに手渡しできるっていうのがすごく嬉しいです。だから心地よく観ていただけたらなと思います。
佐藤:ボクシングシーンをいろいろ準備もして、とても大事に撮りました。今、僕はこういう風にいってますけど、実際に見たら笑わないでくださいね(笑)。「この人、本当は超必死なんだ」という風に見ないでくださいね(笑)。ちゃんとやりましたから、すごくかっこよく撮れていると思います。
平:人が人との出逢いによって自分自身が変わって、そして夢に向かってがむしゃらに頑張っていくというのがすごくひしひしと伝わってきて、無限の力をすごく見せてくれる作品です。きっとこれは皆さんの何か力になるものが得られるんじゃないかなと思います。
竹原:ひとりの人間が頑張れば変わるんだというのを見てもらいたいし、その頑張ってる人間に対して、応援する周りの人も全て変わってくる。そういう人間性のドラマを見てもらいたいですね。天才のこのふたりが演じた映画を観てもらって、原作も読みたいなと漫画も買っていただければ二重に嬉しいです。
徳山秀典さんと佐藤祐基さんはそれぞれ違った意味での天才ボクサー役なので、「天才」という言葉がキーワードとなり、終始和やかで笑いのある舞台挨拶となりました。
渋谷ユーロスペースでは、上映期間中に徳山さんのトークショーが行われるそうです。詳細は『タナトス』公式サイトでチェックしてみてください。
『タナトス』
公式サイト http://www.thanatos-movie.com/
9月10日(土)より渋谷ユーロスペースにて炎のレイトショー、
ほか全国順次公開決定!!
・10月1日(土)シネマスコーレ公開決定!
・10月1日(土)ムービーオンやまがた公開決定!
・10月8日(土)シネマート心斎橋公開決定!
>> 作品紹介