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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

祝 エクレールお菓子放浪記
吉井一肇君
2011年第20回金鶏百花映画賞最優秀男優賞受賞!

閉会式会場で、賞状とトロフィをもった近藤明男監督(左)、早織さん(右)
(C)プリズム

2011年10月21日、金鶏百花映画賞が発表され、外国映画部門の最優秀男優賞に「エクレールお菓子放浪記」でアキオ少年を演じた吉井一肇君(12歳 撮影時は11歳)が受賞した。 映画祭には近藤監督と陽子役の早織さん、エグゼクティブ・プロデューサーであるプリズムの深津氏、プリズム社員の女性、計4名が参加した。劇場は上海から車で6時間。4万人規模の開会式が行われ、最終日に結果発表が行われた。


スタジアムのフィールドにびっしり観客がーーー
(C)プリズム

華やかな舞台です
(C)プリズム

喜びの余り、カメラが震えています
(C)プリズム

近藤監督の話では結果発表のとき、最初、韓国のベテラン男優が呼ばれ、スクリーンにその映画が流れたので、拍手していたら、回りの中国の人たちが自分をみて、舞台に上がれ上がれという。何だろう、とスクリーンをみたら、吉井君が写っていたので驚いたとのこと。あとは、カメラマンたちが集まってきてすごかったとのこと。


撮影中の吉井君 津波で流された岡田劇場の前で
(C)Kurihara

この日、吉井一肇君は、帝国劇場で行われるミュージカル「ニューヨークへ行きたい」の稽古のため出席できなかったが、近藤監督からの電話に、「信じられない」と驚いていたという。参加者が代わりにトロフィを受け取った。

今回、吉井君とトロフィを分け合ったのは韓国のベテラン俳優イ・スンジェ氏。映画祭史上初の最高齢男優と最年少男優が受賞したことになる。大勢の観衆を前に吉井君が「お菓子と娘」をうたったら、さぞ、皆さん、喜んだだろう。 吉井君、頑張ったかいがあったね、おめでとう!


映画祭は、中国金鶏百花映画祭の主体的な活動の一つで、イタリア、キューバ、ポーランドなど18ケ国28作品が4日間にわたり特別上映され、各国の社会風情や登場人物のイメージのほか、世界の映画作りの最新動向を紹介。日本からは「エクレールお菓子放浪記」のほか、後藤幸一監督の「恋谷橋」が参加した。


第20回金鶏百花映画祭の金鶏国際映画フェスティバルの受賞は次のとおりです。
最優秀男優賞:「あなたを愛しています」のイ・スンジェ(韓国)、「エクレールお菓子放浪記」の吉井一肇(日本)
同女優賞「パーフェクトな人」のエマ・ロホウス(コートジュボワール)、「Choi Voi(Adrift)」のドー・ティ・ハイ・イェン(ベトナム)
同監督賞「逃亡 Ainom」のロレンツォ・セバ・ヴィラ(イタリア)、「ヴェニス」のジャン・J・コルスキー(ポーランド)
同作品賞「ハバナ組曲」(キューバ)、「天空の呼吸」(オーストリア)



イ・スンジェが最優秀男優賞受賞した「あなたを愛しています」
イ・スンジェが最優秀男優賞受賞した「あなたを愛しています」



右下の「逃亡 AINOM」(イタリア)のロレンツォ・セバ・ヴィラ監督が監督賞受賞


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