2007年10月6日(土) 科学技術館サイエンスホール
10月27日(土)より渋谷Q-AXシネマほかにて公開される『愛の言霊』の完成披露試写会で、主演の徳山秀典さん、齋藤ヤスカさん、金田敬監督による舞台挨拶とトークショーが行われました。
原作は紺野けい子によるBLコミックで、高校生編と大学生編がありますが、映画は大学生編をメインにしたオリジナルストーリーとなっています。主演の二人は最近イケメン俳優大量増産中の戦隊ヒーローもの出身。格好いいだけじゃなく、演技の方も鍛えられています。BL作品の持つ乙女チックさはそのままに、淡々とした日常の、恋人たちの心の機微を映し出す作品に仕上がっていました。
映画上映後、登壇した3人のやりとりをお伝えしましょう。
Q 完成した作品を観た感想は?
徳山:美しく撮れていてよかった
齋藤:正直、少し照れくさかった
監督:みんな、芝居ができる人たちだったので監督としては楽でした
Q BLのお話が来て、最初どう思いました?
徳山:ぼくより、マネージャーがいろいろ考えたみたいですけど、ぼく自身は同性愛は演じがいがあると思って、すぐやりたいと思いました。しっかり女の子の気持ちになって演じました。
齋藤:徳山くんに、しっかり愛してもらいました。
Q え、そういうキャラでしたっけ? さっき舞台の袖で見ていたら齋藤さんがキャッキャ言って、徳山さんが受け流してたんで、そういう現場だったのかなと思ったんですけど。
齋藤:えっ、そうでした? ぼくは特別の愛の形じゃなくて、単に相手が男だったというだけだと思うので、是非やりたいと思いました。
監督:ぼくはお話をいただいたときに「BLって何?」って状態だったんですが、脚本がとてもよかったので引き受けたんです。でも、どう撮るか全然プランが立たない状態で1回目の本読みに至ってしまって。その本読みで、冒頭のナレーションを徳山くんが読み始めたら、とても自然だったんですね。それで普通の青春ものだったらできるなと、腹が決まったんです。
Q お互いの第一印象は?
徳山:先ほど話に出た本読みのときが最初だったんですが、ま〜美少年が入ってきたなと。元気な弟分みたいな感じですが、実は非常にまじめですね。
齋藤:とっくんは、はじめはぼくの持っていたイメージとギャップがあって、なんかとっても兄貴分て感じでした。ぼくがふざけてもあんまりかまってくれないのかなぁと思っていたんですが、段々と意外とお茶目だってわかってきました。
Q 苦労したシーンは?
徳山:シーンではないんですが、撮影に入る前のダイエットが大変でした。実年齢が撮影時に、ぼくは25歳で彼が19歳だったので、同じ歳に見せるにはどうしたらいいかという点が苦労ですかね。
齋藤:(加々美正史演ずる)祥吾くんの部屋でのシーンが初日の撮影だったんですが、このときは手探り状態で、自分のイメージと監督のイメージとのすりあわせをしながらやっていましたね。
Q 撮影での二人はいかがでした?
監督:ぼくは特に何も指導したりしていません。ただ、二人とも戦隊ヒーローものの出身なので、たまにキレが良すぎて、みえ切っちゃったようなときに「あ、今のヒーロー出ちゃったな」って指摘するくらいで。
齋藤:心当たりが・・・
徳山:基本的に任してもらえて、とってもやりやすかったんです。脚本もよかったし。相性が良かったかなと勝手に思っているんですが。
齋藤:ぼくもそう思ってます。
監督:そう言っていただけるとありがたいですね。
Q 携帯を洗い物の中に落としてしまうシーンがありますが、あんな経験ありますか?
徳山:ありますねぇ。トイレに落として・・・
Q それは使用前、使用後?
徳山:使用後です。そのまま流しても詰まっちゃうしねぇ。仕方なくて割り箸で引き上げました。
ちなみに、あのシーンのぼく(大谷)のバイト先として出てくるラーメン屋は、本当に自分の行きつけの店で、ロケに行って「えぇっ、ここ?」ってビックリしたんですよ。その他のロケ地も、昔ぼくが住んでいた場所だったりして、随分と驚いたし、懐かしい思いをしました。
(写真・まとめ:梅木)
10月27日(土)、渋谷Q−AXシネマにてレイトショーほか全国順次公開