文:まつした
スタッフ日記でもお話しましたように、5/27にトークを行いました。その際、前回、 前々回では在庫が家になかったために触れられなかった号を持って帰りましたので、 号数が前後しますが、第3弾としてお届けしたいと思います。
文末(み):みずま担当、(ま):まつした担当
父の日が近いですが、シネジャ16号では 「映画の中の父を探して」という特集があり、米映画『ファーノース』を軸に、 様々な映画から「父の姿」を拾い集めている。 この頃は「映画館百景」という連載があったようで、映画館を訪ね、 スタッフにインタビューしている。最近はミニシアターもいろいろ増えてきたので、 この企画を復活させてもおもしろいかもしれない。
私がこの号で一番びっくりしたのが「ポルノ映画探訪記」だ。最近は『クロスファイア』 等を撮っている金子修介監督のポルノ作品を取り上げている。同じ監督のをじっくり観ると、 共通点を発見しておもしろいのだなーと思った。筆者の野中さんの丁寧な語り口が なんかおかしい。(み)
32号の 「自立する女がいた・・・成瀬巳喜男の世界」はとても興味深い記事だ。 ヒロインが働く女性でいきいき描かれている邦画があったなんて全然しらなかった。 古い映画なのでなかなか上映される機会はないかもしれないけど、 メモしておいてチャンスがあったらぜひ観たいと思った。
この号では「劇場公開・ビデオ化してほしい香港映画」という特集というか連載があり、 今みるとビデオ化された作品もある。 巻末には読者からのお便りを掲載しているコーナーがある。 このころは香港映画や中国映画を取り上げる雑誌は少なかったので、 その情報があるシネジャに興味をもってくれた人が多かったようだ。 かくいう私もそんな読者だったのですが。(み)
36号(1996年3月刊)は、 シネジャ史上最厚の118ページ。田壮壮監督へのインタビュー中、注目の若手監督は 「路学長、ワン・シャオシュイ、ロウ・イエ」の言葉にびっくり。 カタカナ表記の二人の作品は、去年と今年になって、ようやく日本で劇場公開。 やっぱり地味に先取りしている雑誌だよなあ(笑) ライターのみくにさんに よるフォン・シャオニン監督インタビュー、エミール・チョウ演唱會レポートもあります。 そしてトークは『霧の子午線』。「原作、脚本、主演が女づくめとくれば、 シネマジャーナルとしては見逃すわけにはいかない!」と、鼻息荒く始まったトークは 一体どんな顛末をむかえるのか……「(まず)吉永小百合の好きなあんたから」 でスタートし、6ページにも及んでます。(ま)
43号は97年のベストテン特集。 Iさんのベストワンは『タイタニック』で、相当気に入ったらしく、 自ら写真に縁取りを施したようなのですが……その点の打ち方が途中から 雑になっていくのが何ともいいがたい味を醸し出していいます。 Iさんのジェームズ・キャメロン評も、自分にはなかった視点で新鮮でした。 第2回彩の国さいたま映画祭レポートでは、4月14日(土)から岩波ホールで 公開される『山の郵便配達』の監督、フォン・チェンチーの2作目『歌手』と、 36号でインタビューしたフォン・シャオニン監督の 『チベットの紅い谷』が紹介されています。詳しく書かれているので、 読めば観た気になれること受け合い。ちなみに51号 には、『山の郵便配達』の脚本を書いたスー・ウーさん (フォン・チェンチー監督の奥さん)のインタビューを掲載しています。(ま)