2017年11月6日(月) TOHOシネマズ上野にて
韓国犯罪史上最大規模の金融投資詐欺事件「チョ・ヒパル詐欺事件」をもとに、『監視者たち』のチョ・ウィソク監督が描いた、究極のノンストップ・クライム・アクション『MASTER/マスター』。
顧客から集めた金を権力者への賄賂としてばらまきビジネスを拡大してきた金融投資会社のチン会長(イ・ビョンホン)。悪のマスターを捕らえようと、知能犯罪捜査班のキム・ジェミョン刑事(カン・ドンウォン)は、チン会長の側近で天才ハッカーのパク・ジャングン(キム・ウビン)に司法取引を持ちかける。チン会長は部下の裏切りに気付き、金を持って海外に高飛びする・・・
去る9月4日(月)には、カリスマ詐欺師を演じたイ・ビョンホンが、TOHOシネマズ新宿全スクリーンをジャックして10回連続舞台挨拶を敢行し話題になりました。
今回は、11月10日からの公開を前に、知能犯罪捜査官を演じたカン・ドンウォンが来日。
11月4日にオープンしたばかりのTOHOシネマズ 上野の3つのスクリーンで3回にわたり、舞台挨拶を行いました。
1回目の舞台挨拶を取材させていただくことができました。
満席の観客席。
ホワイトバランス確認の為の白い紙を持った担当者の方が、観客席中央に立ち、取材陣が一斉にカメラを向けると、観客席を通って登場?と、客席はどよめきます。
MCの伊藤さとりさんが登場。
「7年前の『義兄弟』の時にも司会をさせていただいて、7年ぶりにお会いしたのですけど、やっぱりかっこいいです。一緒にもりあげてくださいね。
初めて生のカン・ドンウォンさんを見る方?
7年前のあのイベントにも行っていたという方?
(7年ぶりという方がやや多かったでしょうか)
可愛い男の子も来てますね。お母様がファンでしょうか。君のその笑顔で大丈夫です!
小さい男の子のファンもいると喜んでいただけます!
一言挨拶まで、お客様も写真OKになりました。(客席:歓声)
大きな歓声と悲鳴をよろしくお願いします」
いよいよ会場の後方から、カン・ドンウォン登場!
大歓声が沸き起こります。
待ち構えたファンの皆さんからの握手攻めに笑顔で応じながら、舞台前に降りてきました。
MC:ようこそお越しくださいました。
皆さん、お会いできて嬉しいですか~
(大歓声)
まずはご挨拶いただけますでしょうか
カン:お久しぶりですね~ カン・ドンウォンです。 よろしくお願いしま~す
(と、日本語で)
MC:生でカン・ドンウォンさんにお会いして、喜んで涙ぐんでいらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。新しくオープンしたばかりのTOHOシネマズ上野、いかがですか?
カン:韓国の映画館と似てますね。
MC:どんなところが?
カン:設備とか、スタイルが似たような感じです。
MC:何回か日本にいらっしゃってますが、気に入った日本食、お聞かせいただけますか?
カン:ヘヘヘヘ(と、はにかむ) ます、日本そばが大好きです。お寿司も好きです。美味しいものがたくさんありすぎます。とんかつも天ぷらも好きです。食べるのが大好きです。ほかに趣味があまりないので。
MC:公開の前にいらしていただいてありがとうございます。ほんとにかっこよくて、素晴らしくて、アクションにも切れがあって、見とれてしまいました。刑事役、実は初めてと伺いました。
カン:ハジメテ デス。(日本語で)
MC:役作りとかアクション部分の感情とか難しかったと思うのですが・・・
カン:まずはマニラで1ヵ月位撮影したのですが、それが本当に大変でした。何よりも暑くて、朝から30何度をというぐらい、とても暑かったです。
MC:暑さ以外で、どんなところが大変でしたか?
カン:フィリピンのマニラで撮影をしたのですが、その場所が貧民街で、想像していた以上に大変で苦労の多い生活を皆さんがされていました。その光景を見守るだけで最初は心が痛みました。この映画は、腐敗した政治社会を描いているのですが、貧富の差を非常に強く感じましたので、非情に胸に響くものがありました。
MC:優しいですよね。(観客:拍手)
すごいアクションを展開されるのですけど、お怪我でもしたのではないかと思う位。
カン: インタビュー記事をご覧になった方はご存じだと思いますが、今回撮影中に、ほんとうに危険な事故がありました。爆破シーンではなかったのですが、ガラスが割れるシーンでガラスの破片が顔に飛んできて、そのまますぐに病院にいきました、内側から3針、外側から4針縫うことになりました。首にもささってしまいました。顔中血だらけでした。もう引退をしなければいけないのかと思いました。
MC:引退なんて、絶対、皆さん、冗談じゃないですよね。
今回、3人の素晴らし演技対決が見ものとなります。キム・ウビンさん、イ・ビョンホンさんと共演されていかがでしたか?
カン:映画を撮りながら、ウビンとはすごく仲良くなれました。年の差もそれほど離れていないと僕は思っているのですけど、どれくらい離れているのかな。ほんとに楽しく撮影できました。イ・ビョンホン先輩とは、一緒に出演するシーンは少なかったのですが、現場でほんとに楽しく撮影できました。
MC:イ・ビョンホンさんがいらした時に、ほんとにカン・ドンウォンさんのことを絶賛されてました。お二人一緒に撮影した中で印象に残っていることはありますか?
カン:イ・ビョンホンさんは、とにかく集中力が素晴らしいんです。そういうところは勉強になりました。それと台詞の発声がとてもいいので、僕も頑張らなくてはと思いました。
MC:俳優として活躍して、映画もたくさん観て視野を広げていらっしゃいますが、今後一緒に仕事をしてみたい監督や、俳優はいらっしゃいますか?
カン:日本映画に出演したいと思っています。なかなか機会がないのですが、是枝裕和監督や、中島哲也監督とも一緒に映画を撮れたらいいなと思っています。心はオープンな状態なのですが、準備ができているかどうかはわかりません。日本語での演技が可能かどうかも考えてしまいます。
(日本語で)「今、7年前より日本語はどんどん、いいけど、まだ、無理じゃないか」
(綺麗な日本語に会場がどよめきました)
MC:ここまでしゃべれてるわけですから、さらに勉強すれば、あっという間ですよね。記者の方も大勢いますし、お客さんもたくさん応援していますから、すぐに監督に伝わると思います。
最後に、観客に向けてメッセージをお願いします。
カン:今回観ていただく『MASTER/マスター』以外にも、今後日本でも公開していただけるのではないかと思える作品をいくつか準備しています。日本の原作の『ゴールデン・スランバー』を撮り終わっているのですが、韓国では6月に公開される予定です。これからも良い作品を撮って、皆さんにお会いしたいと思います。来年も頑張りますので、たくさんの応援をお願いします。
MC:またかっこいい姿が観られることと思います。応援しておりま~す!
カン:ありがとうございました! お疲れ様でした。
と言い終わって、立ち去ろうとするカン・ドンウォンに、伊藤さんから
「すみません、もう一つ、取材向けのお仕事が残っておりまして・・・」と声をかけると、「あぁ~」と照れながら戻ってくるカン・ドンウォンでした。
最後にフォトセッション。
笑顔を振りまくカン・ドンウォンに、観客も私も和まされがひと時でした。
悪徳詐欺師に鋭く迫る刑事役のカン・ドンウォンを、ぜひ皆さんもスクリーンでご覧ください!
悪者に徹したイ・ビョンホンや、ボスと捜査官との板ばさみで葛藤するキム・ウビンの姿も見ものです。
監督・脚本:チョ・ウィソク
出演:イ・ビョンホン、カン・ドンウォン、キム・ウビン
配給:ツイン
2016年/韓国/143分/カラー/スコープサイズ/5.1chデジタル
字幕翻訳:根本理恵
公式サイト:URL:http://master-movie.jp
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★2017年11月10日(金) TOHOシネマズ 新宿他、全国ロードショー!
作品紹介:
シネマジャーナル 映画作品紹介 MASTER/マスター 英題 Master
ミッキーの毎日・映画三昧 MASTER/マスター