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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『まほろ駅前多田便利軒』
完成披露試写会 舞台挨拶報告

大森立嗣監督、瑛太、松田龍平、横山幸汰
大森立嗣監督、瑛太、松田龍平、横山幸汰

2011年4月7日(木)18:30~19:00
新宿ピカデリー スクリーン3にて


登壇者:大森立嗣監督、瑛太、松田龍平、横山幸汰(子役)
司会:伊藤さとり

累計50万部を突破している三浦しをんの直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」が映画化され、4月23日より全国公開されるのを前に、監督・キャスト陣を招いて、完成披露試写会が開かれました。

伊藤さとりさんより、「人気の高い原作が映画化されましたので、その世界観を味わっていただければと思います」と紹介され、まずは大森監督が登壇。続いて、瑛太さんと松田龍平さんの二人が横山幸汰くんを両側から抱えて登場しました。これは、映画に出てくるシーンで、瑛太さん演じる多田と、松田さん演じる行天が、横山くん演じる由良を強制連行するシーンをなぞったもの。


― 東京でのお披露目となりました。今の気持ちを!


とにかく可愛い横山幸汰くん!

監督:福岡でまずやって、昨日大阪、今日は東京。上映は3回目ですが、東京は緊張しますね。いい映画に出来上がっていると思いますよ。楽しんでください。

瑛太:ほんとにいい作品ができました。楽しんでいただければと思います。

松田:行天やりました松田龍平です。今日はありがとうございます。こういう時に公開できることの意味を感じています。楽しんでください。

横山:初めての舞台挨拶で緊張してます。よろしくお願いします。
(とにかく可愛い!)

― この映画を作るきっかけは?


大森立嗣監督

監督:よく聞かれるのですが、つまらない話で、プロデューサーにやれと言われたんですよ。本を読んで、キャラクターが全部面白かったので、脚本を書き始めました。

― 瑛太さんと松田龍平さんの二人の空気感が絶妙でした。初めて二人と仕事をされていかがでしたか?

監督:二人が作る空気感が一番の見所です。芝居がフレームの中で生き生きとしています。そこを楽しんでください。二人には細かいことを言わずに、場所だけ与えて二人でやって欲しいとお願いしました。

― 二人の共演は4度目ですね。いかがでしたか?

瑛太:楽しみました。やる前から緊張感もありました。

松田:瑛太とは親しい仲ですが、緊張感ありましたね。


神妙に語る瑛太                松田龍平  

注目を集めた横山幸汰くん

― 横山くんは二人と撮影中どんなことをしましたか?

横山:撮影中、サッカーやゲームをしてくれて優しかったです。
(隣から、「何言っても受けるからいいなぁ~」の声。ほんとに、立っているだけでも可愛い横山くん。発する言葉の一つ一つに皆の注目が集まります。)

― お二人は横山くんいかがでしたか?

瑛太:正直で素敵な俳優さんだと思います。幸汰くんなりの緊張感を持ちながら、自然にそこにいてくれるので楽しかった。由良公が生きているのを感じて楽しかった。

松田:最初から最後まで由良公だなぁと。

― ですって! 幸汰くん

横山:ありがとうございます。


横山幸汰くんを優しく見守る瑛太と松田龍平

― 絶妙な感じで共同生活が始まりますが、お二人、もしほんとに共同生活するとなると、出来そうですか?

瑛太:う~ん・・・・ 意外と大丈夫かも。掃除や皿洗いもできるし、料理も作ってくれそう。どうですか?

松田:う~ん・・・ 大丈夫と思います。
(即答せず、ちょっと考え込む二人でした。)


大森立嗣監督

― 撮影は町田市で、暑い夏に冬を撮ったりしましたが、現場はいかがでしたか?

監督:暑い夏だったので、頭がぼっ~としたり、冬の格好をしてもらったりと大変でした。町田市の協力がなければできなかった映画です。撮影できないところでも撮らせてもらいました。感謝しています。

― 町田市での撮影で印象に残っていることは?

瑛太:龍平とずっと一緒だったので、のんびりできる時には田園風景を眺めたり、町では飯食いにいったり、いい感じでした。

松田:まほろという町は実在しないけれど、町田はイメージぴったり。

横山:ちょっと暑かったけど、町田の人たちが、「頑張ってね」とか応援してくれて嬉しかったです。

― 観ていて、また観たくなる映画でした。続編は?

監督:すごいプレッシャーですね。最初から続編やりたいなと。お客さんが入らないとできない。面白かったら、皆に伝えてください!


瑛太

― これから観る皆さんにメッセージを!

横山:頑張ったので、観てください。

松田:楽しんで貰えれば嬉しい。

瑛太:今、日本が大変な状況です。東京にいる人間がどんどん観て、盛り上げてください。エンターテイメントが落ち込まないように盛り上げていきましょう!

監督:震災でモノの考え方が変わってしまいました。でも、今観ていただいても、自信あります。


*********

神妙な顔つきで舞台に立った大森監督や瑛太さんと松田龍平さん。大震災で被災された方をいたわる気持ちの伝わってくる舞台挨拶でした。私は本作をまだ観ていないのですが、横山幸汰くんが演じる由良公をぜひ観てみたくなりました。 ほんとに可愛くて、またまた期待の子役誕生です。


★4月23日(土)新宿ピカデリー、有楽町スバル座、渋谷ユーロスペース他全国ロードショー
公式サイト: http://mahoro.asmik-ace.co.jp/

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(取材:景山咲子)
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