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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

大阪アジアン映画祭オープニング
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
ジョニー・トー監督記者会見レポート

ジョニー・トー監督・撮影:(香)

3月10日(水曜)大阪ABCホールにて


今、私は少しドキドキしてる。大阪アジアン映画祭2010 オープニングを飾る作品『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』のジョニー・トー監督の記者会見がもうすぐ始まるからだ。 マスコミ関係者が約50人ほど、カメラもたくさんある。

通訳を従え、堂々とご登場! そのお姿は、監督が一番尊敬する黒沢明風ファッションだそうだ。 質問タイムは名だたる新聞社や共同通信で、世界的な監督だと再認識。 どうも、その方々は作品を前もって観ている様子で、私は新作を想像しながら、 心地良い緊張感の中、素晴らしい雰囲気を体験させて貰った。


ジョニー・トー監督

Q:主演のジョニー・アリディが,トー組に馴染んでいたが、どういう流れがあったのですか。

A: 彼にはパリのレストランで初めて会ったのだが、一目で主役と決めた。孤独感が気に入った。 その時の服装もぴったりだった。私は彼の音楽を知らなかったが、撮影に協力的で、彼にはとても感謝している。

Q: 『ザ・ミッション 非情の掟』、『エグザイル/絆』と脚本がない状態で作られたが、この作品もそうですか。

A: この作品は脚本がありました。

Q: アリディを受け入れる香港の俳優たちには、どういう指示をしましたか。

A: 香港は彼にとって良い環境とは言えなかったが、 私たち香港映画は、外国人を入れて作ることを望んでいるので、私の撮る方向を理解していて、 言葉の障害はあるがそれを乗り越えて、彼をちゃんと支えていました。

Q: 命を賭けて守る価値観を映画に撮るきっかけは?

A: 私たちの伝統であり、仁義を重んじる日本と同じだ。 他人を助けるが見返りを求めないし、情を持って付き合うロマンチックな考えで、黒沢明の影響を受けている。

Q: 最後に大阪アジアン映画祭にメッセージをお願いいたします。

A:夕張から大阪へ来ました。日本からいろいろ学んでいます。ありがとうございます。



ジョニー・トー監督

あっと言う間に終わった記者会見だったが監督のエネルギーが会見場に溢れんばかりだった。

(美)




『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』公式サイト

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(原題:Vengeance 復仇)

監督:ジョニー・トー
脚本:ワイ・カーファイ
出演:ジョニー・アリディ、アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュ、サイモン・ヤム、シルヴィー・テスニューほか

2009年 / 香港・フランス / 108分 / シネスコ / ドルビーSRD / R-15+

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★2010年5月 新宿武蔵野館 他、全国公開


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