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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

第17回キンダー・フィルム・フェスティバル
子ども審査員 結女(ゆめ)さんの素敵な経験

シネマジャーナルWeb版特別記事「第22回東京国際映画祭 オープニング グリーンカーペット」をご覧になった方から、思いもかけないお便りをいただきました。

☆お便り☆

 先日の東京国際映画祭に、娘が「キンダー審査員」としてグリーンカーペットを歩きました。その時の画像がアップされていて嬉しく思い、メール致しました。初めての経験で要領がつかめず、わが子の晴れ姿も人垣の向こう。カメラなど構える余裕も無く終わってしまいました。グリーンカーペットで歩く姿の写真が無く、落胆していた処、こちらのサイトを見つけた次第です。


***★**★***

 シネジャのサイトにお嬢様の姿をよく見つけてくださった! と感激し、せっかくのご縁、貴重な子ども審査員の経験談をお伺いしたいとお願いしたところ、キンダー・フィルム事務局に提出した感想文を掲載することを、事務局からも快諾いただきました。
 ここに、第17回キンダー・フィルム・フェスティバルで子ども審査員を務めた、素敵な体験を綴った感想文をお届けします。


夏休み一番楽しかった事

結女(ゆめ) 小学5年生・10歳  

 私がこの夏、一番楽しかったイベントは、「キンダー・フィルム・フェスティバル」です。このイベントは、子どものための「世界映画祭」です。日本で行われる様になって今年で17回目をむかえました。私は、公募で11名の子ども審査員の一人に選ばれました。

 最初は青山、次は調布でこの映画祭は行われ、私は「審査委員長」になったので、調布での審査会議の司会や、閉会式のあいさつ等を経験しました。

 私たちは、短い時間で11作品もの映画を観なければいけなかったので、とても大変でした。その中から、グランプリを一つ決め、その場で「ふきかえ」をしてくれる声ゆうさん達からも、一人グランプリを選びます。

 その他にも、私たちは芸能人にインタビューをしました。私が会った人は、「王様のブランチ」に映画コメンテーターとして出演中のLiLiCoさん、アンパンマンや機関車トーマスでおなじみの戸田恵子さん、タレントのルー大柴さん、ミス日本2009の宮田麻里乃さん、『つみきのいえ』でアカデミー賞を受賞した、映画監督の加藤久仁生さん、BSフジの「We Can☆」に出演中の「We Can☆Girls」、フィンランドの子役ロンジャ・アルビロニちゃんなどです。

 大人は一人も入れず、子どもだけで行う「審査会議」も終わり、いよいよ楽しみにしていた「国際交流パーティー」の日がやってきました。私は初め、「乾杯の音頭をお願いします」と言われたので、盆踊りでもするのかと思い困ってしまいましたが、意味が解って一安心しました。今日は皆ドレスやジャケットを着てオシャレです。3年生の女の子は、ピアノの発表会で着たロングドレス姿で、とても可愛かったです。

 パーティーでは、色々な会社の人が来るので、みんなかっこいい名刺を作ってもらいました。私も母に名刺入れを買ってもらい、とてもうれしかったです。ワインレッドの革の名刺入れ、大人になるまで大切にしようと思います。

 私がパーティーで名刺交換をしてもらった人は、アナウンス学院の講師、映画監督、プロダクションの人、タレントさん、ポスター等を作る会社の人、市長さんや市議会議員さんです。パーティーの終わりには、ロンジャたちと一緒に舞台で音楽に合わせて踊りました。とても楽しかったです。この日は本当に楽しい夜でした。

 閉会式当日、アクシデントがおきました。元からグラグラしていたトロフィーの一部が男の子が机を揺らした拍子に、ポロリと外れてしまったのです。時間が無かったので、トロフィーはそのまま渡しました。たぶんスタッフの方が直してくれていると思います。

 最後はみんなで記念写真を撮りました。5日間一緒に居たメンバーと別れるのは、とても寂しかったです。

 帰りの電車の中で母が、私のスピーチは完ぺきだったと言いました。私自身は、少し言葉の区切りを間違えた気がしましたが、ほめられてうれしかったです。

 閉会式のスピーチで、「会場のみなさん、アーティストのみなさん、スタッフみんなで映画祭を楽しめて、とても良かったです」と最後に言いました。何百人ものスタッフの力で作り上げた映画祭が成功して本当に良かったです。

 来年は、ボランティアスタッフとしてがんばりたいと思います。とても充実した夏休みを過ごせたと思います。

第17回キンダー・フィルム・フェスティバル
  2009年8月 9日(日)~12日(水)青山会場[青山円形劇場・こどもの城]
  2009年8月20日(木)~23日(日)調布会場[調布市文化会館たづくり]

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◆キンダー・フィルム・フェスティバル

キンダー・フィルム・フェスティバルは、世界の三大映画祭であるベルリン国際映画祭(ドイツ)の児童映画部門「キンダー・フィルムフェスト・ベルリン」ディレクターのレナーテ・ツィラ氏を迎え、1992年にはじめられました。今年で17回目を迎えました。
日本から、毎年ドイツに足を運び、ベルリン国際映画祭の子ども部門に出品された世界各国の映画やアニメーションを観て、日本で紹介したいという作品を選出し、毎年夏に独自のプログラムを組んで上映されています。
映画を観るだけでなく、映画の裏側を体験できるワークショップでアニメーションの秘密や俳優体験、声優体験など、楽しいプログラムが満載です。

◆子ども審査員にぜひ来年挑戦を!

子どものための世界映画祭の目玉といっていい、子ども審査員。参加資格は、小学3~6年生。映画祭期間中にコンペティション作品を鑑賞し、グランプリ作品を決定、最終日に行われる表彰式では各賞の発表も担当します。国際交流パーティー、クロージングセレモニーに参加するほか、東京国際映画祭グリーンカーペットにも招待されます。今年の締め切りは、 7月末日でした。ボランティアスタッフの募集もあります。

詳細は、公式HPを!
http://www.kinder.co.jp/

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(報告:景山咲子)
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