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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『霜花店(サンファジョム)運命、その愛』ジャパン・プレミア
王様役チュ・ジンモ舞台挨拶報告

チュ・ジンモ

2009年11月20日 シネマート新宿にて


「韓流シネマフェスティバル2009~約束 YakSok~」のオープニングで『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』がジャパン・プレミアとして上映されるのに合わせ、主演のチュ・ジンモが来日、東京、大阪、名古屋で舞台挨拶を行いました。取材が許されたシネマート新宿18:35の回での舞台挨拶の模様をご報告します。 司会は、田代親代さん。

チュ・ジンモ

◆初舞台挨拶に緊張

司会:『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』は、韓国で400万人動員の大ヒットとなりました。本日はジャパンプレミアで堪能していただけることと思います。王様を演じたチュ・ジンモさんにいらしていただきました!

ジンモ:こんにちは。お会いできて嬉しいです。日本で初めてこのように舞台挨拶させていただくことになり、胸がときめいて、緊張して振るえています。(マイクを持たない方の右手の指先を小刻みに動かすジンモ氏。あがっている様子が伝わってきます。)

司会:愛って何だろうと思わせてくれる作品です。チケットは即完売。ここにいらっしゃるのは幸運な方たち。名古屋、大阪でも舞台挨拶をしたり、新聞、テレビ、雑誌などのインタビューも過密スケジュールになっています。前の回では、映画終了後に舞台挨拶をされましたが、今回はご覧になる前のお客様と対面していかがですか?
(会場から、掛け声がいくつもかかる)

ジンモ:日本でもこの様に名前を呼んでくださるのは嬉しいです。声援をいただいて、韓国に帰って、またしっかり仕事をしないといけないと思います。


チュ・ジンモ

◆王様の最後の一言が決め手で役を引き受けた

司会:インソンさん演じる部下に愛を感じつつ、お妃との子をはらませることを部下に命じるという複雑な役ですが、脚本をいただいて、どんな感想を持たれましたか?

ジンモ:王様の役ですが、俳優がどう解釈するかが重要でした。シナリオには書いていない感情を表現する必要がありました。監督が、「王の役は誰にでもできるものでない、いろいろ感情表現が出来る俳優でないとできない」と言われていると聞いていましたので、私に役が来て嬉しかったです。すぐに出演を決めたのですが、心配もありました。インソンとの愛の部分をどう演じたらいいか悩みました。

チュ・ジンモ

司会:お二人と共演した感想は?

ジンモ:実は、インソンさんとは前から親しくて、いい弟であり後輩です。仲間としてよく知った仲です。撮影中、インソンは何事にも頑張る俳優だと思いました。ソン・ジヒョさんは、心の澄んだ綺麗な優しい方です。王の役は、肌を露出したり、激しい感情表現の場面などあり心配していましたが、撮影が始まったらすんなりと出来ました。

司会:ここに注目して観て欲しいというところはありますか?

ジンモ:実際に撮影している時にも、シナリオを読んでいる時にも感じたことなのですが、王が最後に言う一言のために王が存在するのではと思います。その言葉の為に、出演を決めました。王の立場を充分理解して貰えるのではと思います。その言葉をどうか大事に考えていただければと思います。

司会:クローズアップの場面がプレッシャーだったかと思います。

ジンモ:演技のテクニカルな部分なのですが、王の感情は表に出るものよりも、包み隠しているものを表わすのが難しかったです。目で表現しようと思いました。いつになく、気持ちを抑える演技は難しいものでした。


チュ・ジンモ

◆ファンの望む役も演じたい

司会:目の演技が評価されて、第45回百想芸術大賞映画部門で最優秀演技賞を受賞されました。(会場から大きな拍手)これから演じたい役は?

ジンモ:今まで活動していく中で選ぶ基準は、自分自身が挑戦したいものでした。大きな賞もいただいたので、観客の皆さんがこういう役を演じて欲しいというものもやっていきたいと思います。


●会場のファンよりの質問

公式HPで「チュ・ジンモさんに聞きたい!舞台挨拶質問募集!」に事前に応募された質問の中から選ばれて、チュ・ジンモさんが質問者の目を見て答えるというコーナー。

司会:最初は、東京のサラちゃんからの質問です。「好きな女性のタイプは? どんな仕草が好きですか?」 どちらにいらっしゃいますか~? (と声を掛けますが、質問した方はせっかくのチャンス、名乗り出ませんでした。)

ジンモ:僕自身も照れ屋なのですが・・・ じゃぁお答えを。好きな女性のタイプは、その時によって違ってきます。以前は可愛くて優しければいいと思っていましたが、今は賢明な女性を待っています。

司会: 日本女性はいかがですか? (会場:笑)

ジンモ:日本の女性は、それはそれは優しくて、気遣いしてくださるので、ただひたすら感謝です。

司会:次に福岡のユカさんからです。「この映画の為に、10キロ体重を落としたと聞きましたが、そのままキープされていますか?」

ジンモ:(舞台正面中央で立ち上がったユカさんに手を振り、どうぞ!と優しい仕草をするジンモさん) また10キロ戻ってしまったのですが、一気に10キロ痩せたわけでなく、感情に合わせて少しずつ痩せていきました。王様の衣裳がたっぷりとしていたので、身体の痩せたところまで見せられませんでした。顔の頬骨の感じで痩せていくのが少しわかっていただけるかと思います。


●プレゼントコーナー

抽選で1名の方にサイン入りポスターがプレゼントされました。座席番号で当たった方が壇上に上がって、ジンモさんからポスターを受け取ります。握手しようとしたら、ジンモさん、いきなりハグ! ファンの方と接して、ほんとに嬉しそうなジンモさんでした。


●公開成功を願う最後の一言

これから楽しんでご覧いただけましたら、どうぞ周りの方に宣伝してください。公開されるときに席が埋め尽くされることを願っています。今日はどうもありがとうございました。


*******

この後、フォトセッションを終えて退場していくジンモさんに出口近くのファンが駆け寄ります。優しく握手するジンモさんでした。



『MUSA -武士-』で観て以来注目していたジンモさんを、今回初めて間近で拝見することができました。『MUSA -武士-』での精悍なイメージと違って、いかにも誠実で奥ゆかしい印象を受けました。目で演技したという『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』。苦悩する王様をどのように演じたのか楽しみです。


『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』ポスター

『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』
国家の存亡の渦中、運命の愛に翻弄されることになった宮中の男女3人を描いた歴史ロマン。
時代は高麗の末期。高麗は大きく揺れていた。王は正体不明の刺客に命を狙われ、強大な権力を持つ国家 元からは政治的な圧力をかけられ続けていた。その圧力は後継者問題を巡り、更にエスカレートしてきた。そのため王は重大な決断を下すことになる。幼い頃から寵愛する護衛隊 乾竜衛の隊長であるホンリムに王妃との間に子供を宿すことを命じたのだった。王に対しては絶対でありながらも茫然自失となるホンリム、望まぬ交わりを拒めぬ王妃、そして国家を守るための自らの決断に揺れる王。それまでバランスを保ち続けていた3人の運命はその日を境に大きく狂い、国家も大きく動き始めていく。
(「韓流シネマフェスティバル2009~約束 YakSok~」公式HPより抜粋)
http://www.cinemart.co.jp/hanfes2009/lineup/000907.html

2010年2月6日(土)シネマート新宿、シネマート心斎橋他全国順次ロードショー。


「韓流シネマフェスティバル2009~約束 YakSok~」
公式 HP >> http://www.cinemart.co.jp/hanfes2009/

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(取材:景山咲子)
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