駐日韓国大使館韓国文化院主催で行われた『アドリブ・ナイト』の特別試写会に、主演のハン・ヒョジュが来日し、舞台挨拶を行いました。
この作品は、日本の作家・平安寿子の同名小説を、韓国のイ・ユンギ監督(『チャーミング・ガール』)が映画化したもので、ベルリン国際映画祭や釜山国際映画祭など、各国の映画祭に正式招待作品として上映され話題を集めました。主演のハン・ヒョジュは、「春のワルツ」のヒロインとして日本でも知られています。この作品の演技で、韓国映画批評家協会賞の新人女優賞受賞など非常に評価され、大きな注目を集める若手女優となりました。
そのハン・ヒョジュが舞台に現れると、思わず会場から「カワイイ〜」の声が。高校生の時に「ミスにっこり選抜大会」で大賞を受賞して芸能界入りしたというだけあって、笑顔がとっても可愛らしい方です。映画ではその笑顔を封印して、陰のある繊細な女性を演じているだけに、そのギャップの大きさに驚きました。
最初に「はじめまして、わたしはハン・ヒョジュです」と綺麗な発音の日本語でご挨拶。かつて3ヶ月ほど日本に来て日本語を勉強したそうで、司会者の質問もだいたい聞き取っていて、ぽんっと日本語で答えが返ってくることもありました。
役作りについて「監督からたくさんDVDが送られてきて、それは日本の映画が多かったのですが、それらを観てキャラクターの感情を感じて、役になりきるように努力しました。また、日記を書いてみたり、キャラクターの人生について書き出してみたり、ビデオカメラを置きその前で一人で演技してみたものを見直したりもしました。音楽もたくさん聴きました。今回だけでなく、いつも演じるときは、その前にかなりいろいろなことをやってみる方です」
お気に入りのシーン 「(日本語で)全部好きですけど〜(笑)
この映画にはたくさんの俳優が出演していますが、リビングで一堂に会して話し合うシーンがあります。それぞれの台詞を逃さずに聞いていると、それぞれのキャラクターが凝縮されていてとても面白いんです。そこがとても気に入っているシーンのひとつです。もうひとつ見所としましては、最後の方ですが、自分の感情を打ち明けて泣いた後のシーンがとても好きなんです。ちょうど明け方で、複雑な感情が表れているシーンなので、皆さんに観ていただきたいと思います」
★『アドリブ・ナイト』は2月9日(土)より渋谷アミューズCQNにてロードショーほか全国順次公開