3月9日から六本木シネマートにて開催されていた「韓流シネマフェスティバル」が、4月7日に最終日を迎えました。クロージング映画として選ばれたのが、4月8日から一般公開もされた『風のファイター』。
極真空手の創始者、大山倍達をモデルとして描いたコミックの映画化で、2004年に韓国で製作、公開されて240万人を動員しました。
舞台挨拶では、主役を演じたカリスマラッパーで若手演技派俳優としてめざましい活躍をしているヤン・ドングン、その彼を支える恋人役の平山あやが登場。主役のライバルを演じた加藤雅也はドラマ出演でスケジュールが合わず、「行けなくて残念」とのビデオメッセージが流れました。
その後、ヤン・ドングンの単独会見が行われました。
Q: アクションシーンがとても多い映画ですが、もともとアクションの勉強をしていたのですか?
ドングン: スケジュールがとてもタイトだったので、100%スタントなしではありませんでした。アクションをする演技は初めてでしたが、幼い頃からアクションに対する憧れがありました。
Q: 日本語のセリフはどのように勉強しましたか?
ドングン: 映画の撮影前には勉強をする時間がなかったのです。ですから撮影の合間に先生に教えてもらい、その後すぐに撮影という感じでした。ゲリラ的ですね。
Q: 共演の平山あやさんとはどういう話をしましたか?
ドングン: 会話は挨拶ぐらいしかできないし、撮影がタイトだったので2人で話をする時間もありませんでした。ただ、「“オッパ”と呼んでください」とは話しましたね。
Q: この後兵役に就かれるそうですが、2年会えなくなる日本のファンにメッセージをお願いします。
ドングン: これから2年か、それとも20年会えないかは全くわからないことですから、その2年が特別なことではありません。ただ、「健康でいてください」と願っています。
<後記>
韓国俳優はいつもニコニコしていて、記者会見もある意味優等生的な発言が多いものですが、ヤン・ドングンはそういう先入観が崩れる自然体な人だと感じました。最後の質疑応答も「兵役に行っても行かなくても2年どころかこれから一生会わないこともある。だから兵役の2年間だけが特別なのではない。」という意味だと思います。いわれてみればそのとおりですが、言い方はすごくシニカルでした(通訳の仕方でそう感じたのでしょうか???)。兵役については微妙なところもあると思うので、必要以上に話題にしなくてもいいのではないかと思いました。
ヤン・ドングンの質疑応答が短かったのも残念でしたが、加藤雅也がビデオメッセージのみというのにもがっかり…。彼が感じた韓国映画の現場というものを聞きたかったです。