まずは挨拶を!
ウソン: ハジメマシテ チョン・ウソン デス (お〜 相変わらず生真面目!)
イェジン: コンニチハ マタ オアイデキテ ウレシイ デス (ちょっとたどたどしいところが、可愛い!)
この映画はお二人にとってどんな作品になりましたか? また、印象に残っているシーンは?
イェジン:撮影を通して、愛について色々考えさせられました。自分を捨ててまで一人の男性を愛するスジンという女性を演じたのですが、現実に自分は無条件に相手を愛することができるかどうか・・・と、思いました。私にとって、すべてのシーンが大切で印象深いのですが、特にあげるとすると、エンディングのシーンです。チョルスが愛の告白をするのですが、スジンの記憶が戻っているのか戻っていないのかはわからないのですが、印象深い場面です。また、初めてデートをして、愛を確かめるシーンなのですが、バッティングセンターでの愛らしい感じが印象に残っています。
ウソン:この映画は、男女の愛を越えて、家族愛を描いているのではないかと思います。現実を見据えた上で、どういう対応をするのか・・・。希望を与えてくれる映画だと思います。印象に残っているのは、最後の方のコンビニでのシーンで、スジンが「ここは天国なの?」と語るところです。家族や人々すべてに愛されている・・・それ自体が天国なのだ、今が大切なのだと、色々なことを教えてくれていると思います。
撮影を通じて、お互いどういう印象をお持ちですか?
ウソン:イェジンさんを見て、皆さん色々想像すると思うのですが、僕も色々想像しました。俳優としてよりも、女性としてとても魅力のある人だと思います。歳に比べて成熟していて、というか、成熟しているフリをしているのか、本当なのかわかりませんが・・。また、色々なことに対して、深く悩んだり、考えたりしている女性だと思います。
(ウソンさまが語る傍らで、一つ聞く度に、笑うイェジンさん。胸を押さえて思い切り笑ったり、上を見上げて照れたり、ほんとに可愛いイェジンさん。ウソンさまが何と言っているのか、通訳の方が訳してくださるのが待ち遠しいひとときでした。)
イェジン:(彼女が発言する前に、隣のウソンさま、“僕を持ち上げて”という手振りをしたり、顎に手をあてて、どうだ! と胸をそらせてみたり、大いにアピールしますが、イェジンさんがしゃべりはじめると神妙に聞いている姿が対象的でした。)
皆さんもご存知の通り、ウソンさんは見た目も素敵ですが、見た目以上に心の中に素敵なものを持っている方だと思います。また、この場だから言うのでなく、私の本心なのですが、撮影中とても忍耐力があり、余裕が感じられたのですが、それはいろんなことを知っているからだと思いました。素晴らしい先輩ですし、また是非一緒に仕事をしたいと思います。
(“ありがとうございます”と、深くイェジンさんに向かってお辞儀をするウソンさまでした。)
日本映画で好きな作品は?
イェジン:最近観た映画の中では、『ジョゼと虎と魚たち』、以前観たものでは、『鉄道員(ぽっぽや)』『秘密』がよかったです。日本特有の、静かな中にも人の心を動かすものを感じました。
ウソン:実は日本映画をあまり観ていなくて、『ジョゼと虎と魚たち』も観たいと思いながら、仕事が忙しくて観ていないのです。以前観た中では、『HANA-BI』や『うなぎ』が印象的です。日本映画というのは、静かに流れる中に人間の心理を描いていて、そこから力を得ることができるような感じがします。
観客の皆さんにメッセージを!
ウソン:舞台から挨拶していると、舞台からは皆さんの顔がよく見えないのですが、静かに寄せられる目線から愛情を感じます。心から感謝申し上げたいと思います。(舞台に立っている間、終始あちこちに目配りし、手を振ってくれるファンには手を振り返し、見知った方には、アイコンタクト・・・と、ほんとにファンの気持ちに答えてくださるウソンさまでした。 残念ながら、私には目線も手もなし! 図々しいか・・・)
イェジン:韓国では公開が終わってしまったのですが、これから日本で上映されるのは嬉しい限りです。この映画を観ていただければ、愛というものが素晴らしいものだということがわかっていただけると思います。いい恋愛をするのが、人生で一番いいことだと感じていただけると思います。今恋をしている方も、していない方も、どうぞいい恋愛をなさってください。そして映画を楽しんでご覧ください。
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