ゲスト:江口洋介、安藤政信、宮崎あおい、松田龍平、竹仲絵里、松浦徹監督
司会:伊藤さとり
来年1月に公開される映画『ギミー・ヘブン』の試写会と舞台挨拶が行われました。ゲストは今をときめく俳優陣4人とあって、3階席まである九段会館がいっぱいになり、皆さんが舞台に登場すると会場はまさしく興奮の嵐! 流石に皆さん、舞台映えしてカッコいいです。
まずは一人ずつご挨拶から。
Q:まず江口さんにお聞きします。出来上がった作品をご覧になっての感想は?
江口:えー、結構ね、恐怖が迫り来る、共感覚という世界観なんです。あんまり話すとね、これから観る人にあれなんですけど。非常にサスペンス、そしてスリルが有って、ホラーではないんですけど、あっという間の二時間で駆け抜けるようにストーリーが進みますんで、観たら最後まで釘付けみたいになると思います。
Q:撮影中の思い出に残っている事や大変だった事は?
江口:現場はすごくいい雰囲気で和気藹々と撮っていましたが、内容は全く怖いですよね。くぁ〜って血が沸き出したりして凄いですから、そのへんダメな方、早めに出て行った方が良いですよ。でも本当に良い映画が出来て、、良い映画というか、ある種カッコよさのある怖さを持った映画になったと思います。
Q:今回共演されたきゃストの皆さんは、江口さんよりも一世代下で、江口さんが兄貴分にあたりますよね。そんな共演者の方々の印象は?
江口:安藤君も今年で30歳を迎えるという事で、それに僕も「えーっ、本当にー!?」ってビックリしたんですけど。非常に真面目でね。あおいちゃんもそうですけどね。あおいちゃんは20歳? あ、まだ19歳という事で、フレッシュですねぇ!(笑)ホントフレッシュです。パワーが溢れる方で、個性派ですから、一緒にやっていて刺激になりましたね。
Q:安藤さん、まず出来上がった作品をご覧になっての感想は?安藤:そうですね。いや本当に、あおいちゃん可愛かったなって(会場笑)
Q:映画の中でもそういう役どころでしたけど。
安藤:そうですね。やっぱりあのぉ、僕も人間なんで、、、あおいちゃん可愛かったなぁ(笑)。やっぱり共演者にも寄るじゃないですか。あんまり気持ち入んないなって時も有るじゃないですか。でもあおいちゃんは可愛かったから、気持ち入りました。いや、本当にかわいかった。
Q:江口さんと共演してみてどうでしたか?
安藤:可愛かった(笑)
Q:撮影現場ではどんな話をしていたんですか?
安藤:話って話はあんまりしていなくって、、、あの、僕もう呼吸困難で倒れそうなんですけど、、、あっ、なんか鼻息凄いっすね僕(会場笑)
Q:では宮崎あおいさん、よろしくお願いします。今、和気藹々とした撮影現場をイメージ出来たんですけど、そんな中で皆さんと共演してみていかがでしたか?
宮崎:龍平君は2度目で、お二人には初めてお会いしたんですが、確かあのセットで葉巻を吸っていらっしゃいませんでしたか?
江口:あぁ、小道具でね。普段は吸ってませんよ。
宮崎:それでなんか大人な印象で、お兄さんって感じでしたね。二人とも。
Q:特に安藤政信さんと一緒のシーンが多かったですよね。可愛いって言われてましたけど、撮影現場での安藤さんの印象はどうでしたか?
宮崎:(ちょっと考えてる)
安藤:なんか僕の印象はあんまり残ってないみたいですね。(会場笑)凄いショックです。
宮崎:違いますよ(笑)。途中で安藤君が怪我をしちゃったりして、その心配をしたりしていました。(安藤に)ごめんなさい!
Q:今回の役は難しい役どころでしたが、役作りで大変だった事やこだわった事はありますか?
宮崎:共感覚というのが分からなかったので、本を読んだりとか、ピアノを弾くシーンがあったのでピアノの練習をしたりとかは有りましたけど、そんなに大変という事は無く、楽しかったですね。
Q:松田さんに伺いたいと思います。今回の役どころもまたちょっと特殊でしたが、演じるにあたってこだわったところとかはありますか?
松田:いや、特に。ただ僕の私生活と言うか、家にいる感じとかが似ていたので、そこはそのままやらせていただきました。
Q:ずっと家の中にいるような役どころですよね。
松田:はい。
Q:松田さんの私生活もこんな感じなんですか?
松田:そうですね。
Q:共演者の印象は?
松田:とても楽しくやったと思います。ただあまり絡むシーンが無かったので残念です。
Q:江口さんとのシーンがありましたが、江口さんの印象は?
松田:いやぁ、渋くて、かっこいいっす。
Q:撮影現場でどんなお話しされたんですか?
松田:僕、バイクに乗るんですが、江口さんも乗るみたいで、そんな話をしてました。
Q:作品をご覧になっての印象は?
松田:共感覚というものを知らなかったので、そういう感覚があるのがちょっと羨ましく思います。
Q:監督にお聞きします。この作品は共感覚というものが題材になっていますが、映画にするにあたってどういう点に気をつけましたか?
監督:僕も本を読んだりして調べてみたのですが、読めば読む程、知れば知る程、分かりずらい部分があるので、今回は全体のストーリーの中で共感覚というものを孤独のデフォルメとして描くような形になりました。
Q:今、横にいらっしゃるキャストの方々を演出してみて、どんな感想をお持ちですか?
監督:大好きな俳優さんばっかりだったので、撮影は本当に楽しかったです。
Q:長編映画初監督で、プレッシャーとかが有ったと思いますが、どんな思い出がありますか?
監督:撮影に入る前はプレッシャーが有ったんですけど、初日が冒頭の安藤君と江口さんの海のシーンだったんですが、その撮影が終わったら吹っ切れましたね。
この後、マスコミ向け撮影タイムがあり、舞台挨拶は終了でキャストの4人は退場です。
この映画では、音楽をDragon Ashの古谷建志、スケボーキングの上杉俊佑、映像クリエーターの吉川寛、俳優でありサックス奏者でもある武田真治の4人によって結成されたnidoというグループが担当しているのも話題。そしてエンディングでは、竹仲絵里さんがこの映画をテーマに作った「ガーベラ」が聞かれます。退場した4人に代わってその竹仲さんが紹介されて登場しました。曲を作るにあたっては、「共感覚という特別な物を持っている人達だけでは無くて、誰もが持っている孤独に重ねあわせて書いてみた」と説明していました。CDは映画の公開に合わせて1月に発売だそうです。
撮影中の和気藹々な雰囲気が感じられる舞台挨拶でしたが、みなさん揃って素で喋るのは苦手の様子。特に安藤さんは緊張しまくっていて、もう30歳というのが信じられないようなシャイ・ボーイ振り。そこが今でも高校生役をやれてしまったり、女の子たちから「安藤く〜ん!」と声を懸けられ、宮崎さんにも「安藤くん」と呼ばれる所以かな。