ティム・バートン監督は2004年3月『ビッグ・フィッシュ』で来日していますが、ジョニー・デップは1995年11月『デッドマン』以来、実に10年ぶり2度目の来日です。『シザーハンズ』からのジョニーのファンですが、もうこんなチャンスはないかもしれない、と台風が近づく中プレミア取材に行ってきました。
折からの雨にも負けず、すでに会場周辺はファンとおぼしき若い女性でいっぱいです。会場入り口からゲスト用にグリーンのカーペットが敷かれています。これは映画のチョコレート工場内の芝生をイメージしているのだとか。ステージには、チョコレート工場内部とチャーリー少年、ウィリー・ウォンカの大きなパネルが立てられています。スチール撮影はグリーンカーペット出口か、ステージ正面のどちらかでした。今日は私一人なので、ステージ前を選びました。配給のワーナーから配られたカッパを着て定位置で待ちます。イベントに招待されたラッキーなファンは450人。中央に集められていますが、座席はなくスタンディング。手に手に写真やポスター、カメラやビデオを持っています(撮影OKでした。珍しい)。屋根はあっても横風が強く雨が吹き込んでくるのです。みんなご苦労様です。
しばらくして、MCの赤坂泰彦氏が登場。プレス片手にシーンのうんちくを語ったり、予告編や未公開映像をアリーナ前のモニターで紹介します。試写に行っていないので、思わず見入ってしまいました。今日はVIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズの3スクリーンでプレミア上映が行われ、出席する著名人もグリーンカーペットを歩きます。私の場所から見えたのは、デヴィ夫人、三田寛子さん、上原さくらさん、叶美香さん、中島朋子さん達。モニターで永井豪氏を見つけ、あっと思ったときにはもう通り過ぎていました。残念。
受付から約2時間、ようやく来日メンバーがけやき坂に到着した模様。赤坂泰彦氏、会場のファンに「1、押さないこと 2、“チャーリー!”と言ったらみなさんは“チョコレート!”と応えてね」と約束を繰り返し確認します。
車から降りてくるジョニー・デップがモニターに映し出され、ファンは大絶叫!!グリーンカーペットをゆっくり歩いてくる一行は、ハリウッド式に待ち構えている報道陣の質問に答え、ファンと握手し、サインもしてステージに登場します。大サービスで正面のステージまでに30分近くかかりました。ジョニーはカウボーイのような帽子に眼鏡、髭(変装3点セットみたい)で、表情があまりよくわかりません。モニターを見ているとちょっと微笑んだりして、とても大人でおちついた印象です。カーペットの最後で、ひとしきりフラッシュをあびた後、ステージ後ろへ。
赤坂:“チャーリー!”
会場:“チョコレートォォォ!!!”
ステージ前にCO2の霧が噴出して何も見えなくなりました。霧が晴れると目の前にはリチャード・D・ザナック(プロデューサー)、ティム・バートン監督、ジョニー・デップ、ダニー・エルフマン(音楽)の4人と、通訳の戸田奈津子さんが並んでいました。会場大歓声の嵐!!!
ティム・バートン監督:みなさん今日はありがとうございました。こんなにすてきで静かでおちついたイベントに参加できて嬉しいです。どうぞ楽しんでください。
リチャード・D・ザナック:(マイクが高すぎて直しつつ。このあたり歓声でなにも聞こえません)・・・皆様も楽しんでください。ありがとうございます。
ダニー・エルフマン: Hello! この映画に音楽をつけるというのは本当に名誉なことでした。 どうぞこの映画を楽しんでください。Thank you very much!
ジョニー・デップ:招いて下さってありがとうございました。みなさんの歓迎を心から感謝しています。映画をぜひ楽しんでください。Thank you!
赤坂:日本のファンのみなさんの印象はいかがですか? (これは待ち時間に「聞いて欲しいことは?」と客席に向かって募集した質問です)
ジョニー・デップ:みなさんにこんなに歓迎を受けてとても感動しています。ほんとに素晴らしい経験を与えて下さいました。(ここも歓声で聞こえず)僕のファンとして長い間フォローしてくださったことにあらためて感謝しています。ありがとうございました。
赤坂:もう一度合言葉行きますよ。“チャーリー!”
会場:“チョコレート!!!”
たくさんのシャボン玉が数箇所から噴き出して飛んできました。 ステージのゲスト達もなんだか嬉しそう。 名残惜しそうな会場のファンに手を振ってステージを降りて行きます。 この間10分足らずだったでしょうか。 興奮冷めやらぬファンの中には会えた嬉しさに涙ぐんでいる人もいました。 この次は10年も待たせないで来て欲しいものです。 『チャーリーとチョコレート工場』 は9月10日より全国一斉ロードショーです。 あなたもウィリー・ウォンカ氏のチョコレート工場の見学に行ってみてくださいね。
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