8月30日(火)19:00〜 東京国際フォーラムホールAにて
出席者:ペ・ヨンジュン、ソン・イェジン、ホ・ジノ監督
司会:襟川クロ
午後4時過ぎに駆けつけたところ、有楽町駅から会場の東京国際フォーラム周辺、人、人、人・・・。それもほぼ100%女性。あまりの多さに一瞬唖然とし、今のヨン様ことぺ・ヨンジュンさんの人気の凄さを改めて実感しました。舞台挨拶開始の午後7時までは3時間近くもあったのに、暑い中待っていた熱心なファンの皆さん、一瞬でもお姿を拝見できましたか?
5000人を収容できるAホールが満席になり、報道陣は700人ととにかく大変な規模のプレミア上映です。午後6時から開場になりましたが、事前に座席位置の抽選が行われていたので、皆さんゆっくり慌てずに入って来ます。よく舞台挨拶付きの上映会だと開場と同時に座席争奪戦が始まり、もの凄い勢いでお客さんが駆け込んでくるのですが、5000人がそれをやったら大変なことになります。主催者側はよく考慮しているなと思いました。開場から開始まで1時間ありましたが、その間に二度、スクリーンには『四月の雪』のメイキング映像や韓国でのプレミアの模様を上映していました。
そしていよいよ午後7時、舞台挨拶の開始です。スクリーン上がると、舞台にはスクリーンと白い樹木や階段のセットが組まれています。『四月の雪』の音楽が流れる中、ホ・ジノ監督、ソン・イェジン、ペ・ヨンジュンの順で現れ、中央の白い階段を降りてきて舞台前方へと登場しました。 以下、ぺ・ヨンジュン=ヨン、ソン・イェジン=ソン、ホ・ジノ=監督 ヨン:今日は、このように多くの皆様が私たちの映画『四月の雪』のために大切な時間を割いてお越しいただいたこと、心より感謝申し上げます。今回の映画の作業は大変でしたけれど、終わってみますと、愛について、そして人生について理解する幅が広がったような気がします。皆様がこの『四月の雪』という映画を通じて、愛についてより新しい考え方をして下さることを願っています。常に生きること、そして演技に対して最前を尽くしたいと思います。皆様、どうかいつも健康でそしてお幸せでいてください。シガツノユキ、オウエン オネガイシマス。 司会:ホ・ジノ監督、日本の観客の皆さんにはどんなところにポイントを絞って観ていただきたいですか? 監督:とにかく日本の皆様に今日初めて公開するということで、胸のときめきを覚えると同時に、少し怖い気持ちもしています。でも文化や言葉が違っても、愛の気持ちは何処の国の人達も共通のものだと思います。そして現在心が傷ついている人、あるいはかつて傷ついた記憶のある人にとって、この映画一つの慰めになってくれれば嬉しいです。 司会:ありがとうございます。みなさん、傷ついてる愛をしている方?(笑)皆無ですね。みなさん、幸せみたいですよ。 ソン:愛という感情は、本当に言葉では表現できないもののような気がします。私は恋愛を描いた映画に出演する度に、愛の感情の表現というものは解らないからこそ魅力があるものだと感じていました。今回の映画で描かれている愛はかつての映画の中で描いていた愛と比べても一番哀しく、切ない愛だったと思います。ソヨンとインスという二人の人物は非常に皮肉なことに、それぞれの配偶者が不倫をしていたという事実と向き合うことになります。しかし本人たちもまた同じような状況に陥ってしまうというものなのですが、この愛が許されるのかということは、観た人によって考えが違うと思います。そして正解はないという気がしています。とにかく、この映画の中では切ない愛が描かれています。
司会:ペ・ヨンジュンさん、愛といえばぺ・ヨンジュンさんて重なる位に、憧れの愛の形をこれまでも私たちにプレゼントして下さいました。今回の役に関して、どんな風にご自身の気持ちを固めながら演じたのですか? ヨン:今回の作品では今までとは違った方法で準備しました。事前に登場人物がどのような人物かを自分の中で作り上げ、想像するのではなく、その人を100%自分で感じようという風に努めました。ですから、私が登場人物と同じことを経験し、それを皆様にお見せしているような感じがしました。 司会:今回の映画の中で、初めて見せていただいた表情というか、「え、こういうお顔をなさるのか」と、、、きっと皆さん、ビックリすると思いますよ。あそこまで皆さんに見せてしまってよろしかったのでしょうか? ヨン:私に対するイメージについてお話しくださっているのかと思いますが、私が皆様にお見せできるイメージは、まず人間ペ・ヨンジュンとしてのイメージがあり、そして俳優ぺ・ヨンジュンとしてのイメージが考えられると思います。少なくとも私の人間性、人生においては暖かく、明るい姿を皆さんに見ていただきたいと思います。一方俳優としては、様々な役をこなすことのできる、そして色々なジャンルのものに取り組むことができる姿を見ていただきたいと思っています。 司会:ソン・イェジンさんと共演なさっていかがでしたか? ヨン:とても気分を楽にして演技のできる共演者だったと思います。集中力がとても優れていますし、俳優としての演技力もかなりのものです。考える幅も演技の幅も広かったです。実際の年齢差を感じさせない程に成熟していて、誠実で、とても楽しく撮影ができました。撮影自体は彼女にとって大変なものではありましたが。 司会:ソン・イェジンさんはペ・ヨンジュンさんと共演なさっていかがでしたか? ソン:本当にぺ・ヨンジュンさんは苦労しながら一所懸命やっていらっしゃいました。端から見ていても凄く大変だなと思っていたのですが、常に笑顔を絶やさずに、ベストを尽くしている姿を見て素晴らしいと思いました。私はその場にいなかったのですが、何テイクも撮り直すことがあって、私でしたら想像もできないほど情熱の必要なところだったのですが、何回撮り直しても一所懸命で、非常に素晴らしいと思いました。 司会:監督、今回お二人と仕事をして、何が一番大きな思い出になっていますか? 監督:ぺ・ヨンジュンさんは本当に苦労されていましたが、私も負けないくらい苦労しました。「もし次に一緒に作品を撮ることになったら撮れるだろうか?」と思うくらい大変だったのですが、撮影が終わり、完成したプリントを観た時に、また彼と一緒に仕事をしたいと思いました。インスの演技が本当に素晴らしくて、彼はこんな姿を見せるために頑張っていたんだなと、良くわかりました。でも私が「もう一度一緒にやりましょうか」と声をかけたら、ぺ・ヨンジュンさんにお断りされるかもしれませんね。ソン・イェジンさんの方は、映画に対する解釈の深さが監督にも勝るくらいで、それはどんなシーンに置いても感じられました。例えば私が「こんな風に演技して下さい」とお願いしたところ、実際には彼女が違う形の演技を見せてくれたことがあって、その時に自分がお願いしたものより、今の演技の方が良かったと思うことがよくありました。ソヨンの夫が死んだ時、私は淡々とした演技を要求したのですが、本人はその時の状況に身を置いて、悲しみの表現を本当に上手く演じてくれました。彼女の演技を見て、監督としてもっと勉強しなければと思いました。 ここで時間切れとなり、ファンの皆さんにとっての短い逢瀬は終わりました。予定15分の舞台挨拶でしたが、多少延長しました。この後、観客の皆さんは映画をご覧になったわけですが、私はまだ観ておりません。15万枚の前売り券は既に完売というこの作品、どのような作品なのかは、こちらの作品紹介をご覧下さい。 |
ヨンさまの笑顔 ヨン レン パツ |
出席者:ペ・ヨンジュン、ソン・イェジン、ホ・ジノ監督
ホテルの入り口から会見場まで何度も厳重なチェックが行われる中、史上最高の約1100人に及ぶ報道陣が集まりました。ヨン様効果スゴシ!!と思いつつ会見場へ行きますと、会見2時間以上前にも関わらず、広間は人、人で溢れていました。
写真撮影が別室で行われる場合、通常ひな壇は1段ぐらいなのですが、この日は二段置、ここでも人の多さを実感しました。ホ・ジノ監督、ぺ・ヨンジュンさん、ソン・イェジンさんが登場すると、カメラマンの皆さん韓国語を勉強されていてカメラ目線に向いてもらおうと韓国語が場内に飛び交います。撮影終了後、急ぎ会見場に移動しました。ホ・ジノ監督、ぺ・ヨンジュンさん、ソン・イェジンさんが登場すると、歓声の後会場が静まり三人の言葉に皆聞き入っていました。(池)
以下 ホ・ジノ監督→ホ監督、ぺ・ヨンジュン→ヨン、ソン・イェジン→ソン
司会 最初にご挨拶をお願いします。
ホ監督 『四月の雪』を監督しましたホ・ジノです。私の前の作品『八月のクリスマス』、『春の日は過ぎゆく』は日本で大変好評だと聞きました。今回『四月の雪』で、ペ・ヨンジュンさん、ソン・イェジンさんという素晴らしい俳優さんとご一緒できて嬉しく思っております。アリガトウゴザイマシタ。
ソン 皆さんにお会いできて嬉しいです。日本の皆さんが、映画を観てどう感じられるか気になっています。この映画が日本でも成功するように祈っています。
ヨン いつも1人で来日することが多かったのですが、今回はホ・ジノ監督、ソン・イェジンさんと一緒に来てご挨拶ができて嬉しいです。みなさんには何度もお会いしているので、お顔を見ると嬉しいです。今日は『四月の雪』についてみなさんとたくさんお話しできるかと思っています。
司会 ではいくつか私から質問をいたします。韓国映画界を代表する二人の俳優を監督が起用した大きな理由をお聞かせください。
ホ監督 それぞれ前から組みたいと思っていた俳優さんでした。今回の撮影では見事にインスとソヨンという役になりきってくれました。とても満足しています。
司会 ソン・イェジンさん、今回の役で苦労した点は?
ソン 私は今までにラブストーリー、メロドラマを多く撮ってきましたが、今回のソヨンは、今までにない複雑な深みのある役でした。人妻の役も初めてででしたので不安でしたが、監督やスタッフの方々、みなさんに助けていただいてうまく演じていくことができたかな、と思っています。ここでお礼を申しあげたいと思います。
司会 インスの役どころ、難しかった点は?
ヨン インスは肉体的にも、精神的にも健康な男性だったと思います。しかし今まで情熱的な恋愛をしてこなかったのではないかと思いました。この作品で私は今までにない役作りの方法を取りました。今回は事前に役作りをせずに、撮影に入ってから自分がその人物になって同じように感じて、そのときの感情を表現する方法をとりました。その状況に身をおくというのはとても大変でした。
司会 ソン・イェジンさんと初めて共演されていかがでしたか?
ヨン ソンさんとは、楽な気持ちで映画作りができました。今回は特にその人物になりきることが大切で、相手役との息が合うかどうかが重要でした。彼女は、とてもきめ細かな心遣いのできる方で、今までの中で一番楽しく撮影することができました。
司会 ソン・イェジンさんはペ・ヨンジュンさんとの共演はどうでしたか?
ソン 責任感を強く持っていらっしゃる方です。常に多くの方に注目され、期待されていて、誰よりも一生懸命演じていました。演技に対する情熱が素晴らしく、私だったらとてもそこまでできないなと思うこともよくありました。ホントにりっぱな俳優さんだと思います。私には先輩にあたりますが、たいへん細やかに気遣っていただきました。私が、ソヨンになりきれるように、サポートしてくださいました。
司会 3本目のラブストーリーですが、今回はどんな愛の形を描かれていますか?
ホ監督 人生がそうであるように、人もまた美しい部分、醜い部分を持ち合わせていると思います。あるときは大変美しく見えていても、本人にとっては大変辛いことであったりします。そういうことを考えながら映画を作ってきました。今回の『四月の雪』は、愛というもので傷ついた人に少しでも慰めになればと思います。
司会 私からはここまでです。皆様方からのご質問をどうぞ。
Q インスは妻が回復してから、妻に優しく接していましたが、その気持ちをどのように解釈して演じていましたか?ラストシーンの気持ちについても教えてください。
ヨン 愛が裏切られたというよりは、信頼していたのに裏切られてしまったという気持ちが強かったと思います。インスは大変責任感の強い健全な人物だったので、妻が目覚めたときは複雑な思いが交錯していたと思います。嬉しいと思う半面、悲しみや苦痛もあったはずです。最後の場面でインスは人生を肯定的に希望に満ちたものとしてとらえていると理解して、あの台詞を言いました。
Q 昨日埼玉のイベントにうかがいました。ヨンジュンさんは大変親切な方だと思いました。劇中でインスは「復讐しよう」と言っていました。スジン(インスの妻)が目覚めた時、インスが妻の言い訳を聞かなかった、何も言わなかったことが一番の復讐になったと私は思うのですが、ヨンジュンさんが考える最大の復讐とはなんでしょう?
ヨン 昨日来て下さったんですね。ありがとうございます。うーん、(ちょっと困ってる風、考えて)ソヨンにインスの妻が目覚めた時どうするかと聞かれて、インスが復讐すると答えたのは本心でなかった、口に出てしまったのだと思います。最初に裏切りに対する怒りの感情があったと思うのですが、途中から矛盾したプロセスを経て、妻や人生、愛への理解を深めていきます。私が考える最大の復讐は「無関心」です。
司会 ソンさんにも、今の質問を伺いたいですね。
ソン ソヨンは、最初夫の行動が理解できず、自分がいるのになぜ?という気持ちが強かったと思います。自分がインスと出会うことにより自分の気持ちが変化していき、夫に対して途中から理解し許すようになったのではと思います。
司会 ソンさんの復讐とは?一女性としてこういうことになったときの。みんなにプライベートな質問は「なし」と言っておいて・・・。(会場笑)
ソン 相手が自分にしたのと同じ状況を相手に与えてみせるのもありうるかと思います(笑)。
司会 監督は? しつこくてすみません。(会場笑)
ホ監督 ソンさんと同じような考えですね。そういった復讐や怒りを忘れるのに一番いいのは、ほかの人を愛することです。経験から出た話ですよ(笑)。(会場笑)
Q 撮影中の気分転換はどうされていましたか? 監督にここでは涙を流さないように、と言われたところがあったそうですが。
ソン 監督も私も歌を歌うのが好きで、時々スタッフ皆でカラオケに行って、気分転換をしていました。
私の思っている(役の)感情と監督の思っている感情が違う部分がありました。監督はこういう演技を望んだけど、私の思うのは違うというような。お互いによく話し合うことで多くのことを学びましたし、映画にとってもよかったと思います。
Q 主人公インスの仕事をなぜ照明技師にしたのですか。
ホ監督 インスの職業は、ペ・ヨンジュンさんにお目にかかってから決めました。外面的にはとても柔らかく内面は強いものを持っているというのが、彼の最初の印象でした。照明監督というのは、強靭な肉体と強い精神が必要、一方、光を扱うので繊細な部分も必要です。その両方を兼ね備えているペ・ヨンジュンさんの雰囲気と合致しています。
Q 昨日のイベントで日本語があまりにも上手でびっくりしましたが、どのくらい勉強しているのですか?
ヨン 記者の方ほんとに・・・(日本語。拍手と歓声で聞こえず)・・・。私は、最近あまり日本語を勉強する時間がないのですが、今回日本の「家族」(ファンをこう称しています)の方々に努力したところを見せたくて使いました。
Q この映画に出演する前と後では何か変わりましたか?
ヨン 私は愛やそのほか全ての現象に、いろいろな形があり、いろいろな表現の仕方があるという事を今回の映画を通して知った気がします。それ以前は自分だけの考えに囚われていて、自分の基準の中で動いていたように思います。しかしこの撮影後、愛や人生について理解の幅が広がった気がしています。俳優は演技している中でいろいろ学び、ひとつの作品ごとに成長していくものだと考えます。そういう意味で、この作品は私を成熟させてくれたと思います。
ソン 私は、今まで愛を描いた作品に何本も出演して、愛に対する価値観というものをある程度持っていた気がするんですけれども、今回の映画を通して、愛というものはそれほどたやすい単純な感情ではないということがわかりました。何かを愛するという気持ちよりも愛を維持していくことの方がとても大変なのだと思いました。人はよく固定観念や偏見を持っているものですが、いろいろなことが起こりうる可能性があるのだと思うようになりました。この映画は私を成熟させてくれて、余裕を持たせ、心を広くして生きることができるような光を当ててくれた作品です。
Q ヨンジュンさんといえば眼鏡がトレードマークとなっていますが、『四月の雪』の作中でかけているポール・スミスの眼鏡が今日本でも静かなブームを呼んでいます。眼鏡はどうやって選ばれているのでしょう?
司会 (不思議そうに)眼鏡についての質問ですか?
記者 眼鏡の専門誌です。(会場笑)
ヨン (ひとしきり笑って)キャラクターにあったものを選ぶようにしていますが、私が個人的に選ぶのでなく、スタイリストや広告の担当の方に相談して決めています。今回の眼鏡は監督が決めてくれたもので、ブランドは後で知りました。どのブランドも素晴らしいと思います。今日はどこの眼鏡をかけているか分かりますか。(質問した眼鏡専門誌の記者に対して)
記者 わかりません。(会場笑)
司会 内緒?
ヨン 私もわかりません。(笑)
Q 映画の中でお好きなシーンについてお聞かせください。
ヨン 一つじゃないといけませんか?
司会 お好きなだけ。(会場笑)
ヨン とても大変な撮影でしたので全てのシーンを気に入っていると言えます。この映画が持っているスタイルはホ・ジノ監督独自のものです。印象に残っているのは、ソヨンとインスがお酒を飲むシーンです。あのシーンは非常にリアルだと思いますし、私たちの表情は無意識のうちに出てきたものです。それと、野外コンサートのシーンは実際にコンサートを行って撮影したもので、私の「家族」のみなさん、それに私の両親も参加しました。私にとってはとても大切な思い出となりました。映画の後半部分でインスが一人泣くシーンがあります。それまではインスを演じていたのですが、あのシーンで私は自分自身に戻って人生の重さなどを思いながら泣いていました。
ソン 映画の前半にあたりますが、ソヨンが道端に佇んで泣くところです。それまで我慢していた感情が初めて爆発します。ソヨンという人物を離れて、ソン・イェジンとしても非常に辛い気持ちでいた頃でした。あのシーンは絶望という言葉が最も良く似合っていたかと思います。私はまるで世の中に見捨てられているような気持ちを切実に感じていました。もうひとつは、インスに対する愛情を感じ始め、夫に対して複雑な心情でいたころ病室を掃除するシーンです。夫にほこりがかからないように毛布をかけますが、ソヨンの切ない気持ちをよく表していたと思います。
ホ監督 インスとソヨンが初めて互いの心を開いたといえる、お酒を飲むシーンが大変印象深く残っています。特に決められたセリフも演技指導も殆どなく、二人に彼らになりきって感じたままをアドリブで演じてもらいました。例えば、ソヨンが「私たち付き合いましょうか?」というセリフ、インスが「復讐しよう」というセリフ、二人の目の輝きなどは自然に出てきたものです。とても気に入っています。あと、インスと妻が話すシーンです。あそこでは、ともするとインスが復讐しているとみることもできるかもしれませんが、インスが妻に伝えざるを得ないという状況なのです。それをペ・ヨンジュンさんはとてもうまく表現してくれたと思います。