女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『リディック/The Chronicles of RIDDICK』

8月7日(土)より全国松竹・東急系にて超拡大ロードショー

[物語]

遥かな未来の銀河系。5つの惑星で指名手配を受けるお尋ね者リディックは、 賞金稼ぎの執拗な手を逃れ、ヘリオン第1惑星へと辿り着く。そこは平和な星であったが、 世界を恐怖で支配するロード・マーシャル率いる狂信集団ネクロモンガーの侵略にさらされようとしていた。 そんな中、旧知の僧イマムと再会したリディックは、 イマムの導きで彼を探していたエレメンタル族の使者エアリオンと会い、預言を託される。 リディックはネクロモンガーに滅ぼされたフューリア族の生き残りであり、 宇宙の救世主となる宿命を背負っているというのだ。 その時はその言葉を一笑に伏したリディックであったが、運命は彼をロード・マーシャルとの対決に導いていく。

[ジャパンプレミアの模様]

7月30日(金) 18:00〜 SHIBUYA-AXにて
出席者:ヴィン・ディーゼル、おすぎ、小川直也、叶美香 司会:伊藤さとり

 会場入り口には赤絨毯が敷かれ、今日の来場者がリムジン等で乗り付ける華やかな演出で ジャパンプレミアは始まった。おすぎ氏、叶美香氏、小川直也氏の順番で来場し、 最後に予定より少し遅れてヴィン・ディーゼルが登場した。 ロビーで待ち受けていた女性ファンたちの黄色い歓声があがる。

 場内に入ると、今度は照明が落とされ勇壮な和太鼓の演奏が始まった。 今回のジャパンプレミアは夏祭りの雰囲気だ。観客席には浴衣姿が多く見られる。 和太鼓の演奏の後、司会者の案内で小川直也氏とおすぎ氏が登場。 『リディック』の感想をひとしきり述べる。おすぎ氏曰く、 「沢山映画を見てきたけれど、えっこんな映像あるのと思う初めて観る映像が沢山ありましたね。 やはりトゥーヒー監督が作った宇宙は別格だから。 本物のスケールで作った美術とCGが組み合わされているので、圧倒されました。 ただのマッチョな映画ではなくて、その辺りがしっかりしていて見ていてとても楽しかった」 そうだ。

ヴィン・ディーゼル
浴衣姿の大勢のファンを見てうれしそう

 いよいよ司会者の紹介によりヴィン・ディーゼルが登場した。 沢山の浴衣姿のファンを見てとてもうれしそうだ。 ニューヨーク・マンハッタン生まれのイタリア系で、 大変貧しかった子供の頃からスターになることを夢見ていた彼は、 随分と苦労してここまで来たらしい。 今回ハリウッドスターとして歓迎されてこの場にいることを本当にうれしく思い、 感謝していると言う。映画の中ではワルでクールな役が多いが、 彼自身はかなりお茶目でサービス精神が旺盛の様子。

ヴィン・ディーゼル、おすぎ
着替えを嬉々として手伝うおすぎさん

小川直也が持ってきた「ハッスル」Tシャツを喜んで、早速舞台上で着替えて見せる。 「普段はTシャツしか着ていないので、Yシャツは窮屈でね」と言うヴィン。 そして、小川直也、おすぎらと3人でハッスルポーズをばっちり決めて見せた。

小川直也、ヴィン・ディーゼル、おすぎ
3人そろってハッスルポーズ

小川直也とおすぎが退場すると、次に叶美香が花を持って現れた。 彼女の超セクシー浴衣姿に、ヴィン・ディーゼルの鼻の下がちょっと伸び、 彼女にキスしまくっていた。これには女性ファンたちが「きゃー、やめてー」の叫び声をあげていた。

ヴィン・ディーゼル、叶美香
叶美香さんの悩殺浴衣姿にちょっとデレ

 最後にファンへのメッセージを求められて、「I Love Japan. これから見ていただくのですが、 今日のこれまでのことは全部忘れて、この映画の世界に浸っていただきたい。 この『リディック』は自分にとって夢の企画でした。 ハリウッドではオリジナルの企画が実現するのは難しいことですが、 この映画はほとんどオリジナルです。皆さんに楽しんでいただきたいと思うし、 この作品を持ってこれたことをうれしく思います。これが最後にならないように願ってもいます。 今回日本へキャンペーンのために来日したわけですが、スタッフの方々、 ファンの方々みんな本当に素晴らしい方ばかりでした。どうか皆さん、この映画を楽しんで下さい」

ヴィン・ディーゼル
作品について真剣に語る

 ヴィン・ディーゼルの作品は見ておらず、内心 「脳みそまで筋肉のマッチョマンだったらいやだなぁ」と思っていました。 しかし、記者会見での話し方は相手にきちんと伝わるように心がけているのがよくわかり、 思慮深さを感じたし、舞台挨拶ではファンサービスをちゃんとしていてナイスガイな印象でした。 このところスケールの大きな宇宙ものが無かったので、 まだ観ていない筆者は映画館へ観に行こうと思っています。 特にこの種類の映画は映画館で観ないと意味無いですから。 実はこの『リディック』は5年前の彼の出演作品『ピッチブラック』という映画の続編にあたります。 こちらをチェックしてから観に行くと一層その世界に浸れるかもしれません。

 余談ですが、出演者の中に「タンディ・ニュートン」がいますが、 彼女は以前ヴェルナルド・ヴェルトリッチ監督の『シャンドライの恋』や呉宇森監督の 『ミッション・インポシブル2』に出演していた頃は、 「サンディ・ニュートン」と書かれていたので、最初誰のことかとわからなかったです。

『リディック』公式HP www.riddick.jp
同日に行われた記者会見の模様も掲載

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(取材・写真:梅木直子)
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