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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『竜二 Forever』

『竜二 Forever』場面写真 『竜二 Forever』場面写真 『竜二 Forever』場面写真
©2002「竜二Forever」製作委員会
高橋克典、石田ひかり
高橋克典
細野辰興、高橋克典、石田ひかり、香川照之

2月26日、『竜二 Forever』の完成披露試写会が渋谷クロスタワーホールで行われた。 試写会に先がけて行われた記者会見で、細野辰興監督から「役者として役への入り込み方がすごかった。素直な芝居をする人」と言われた高橋克典は、「この『竜二 Forever』は自分の全力を注いだ作品」と語り、「豆腐とキムチだけで3週間で10kg体重を落とし、病魔に蝕まれていく正次役にのぞんだ」、「『竜二』を数えられないくらい観て、金子さんをコピーするところはコピーしたが、撮影が進んでいくうちに、考えなくても自然に正次を演じることができた」と役づくりの様子を明かした。

高橋から「役者の女房としては理想形」と言われた、妻の幸子を演じた石田ひかりは「実際の話なので難しかった。夫の病気を知りながら、明るくふるまう妻を演じるのはとても辛かった」とコメント。

正次の友人で、途中で挫折してしまう監督、田中役の香川照之は「金子さんがのりうつったかのような高橋さんの迫力に押されながらの撮影現場だった」と語った。

続いて行われた完成披露試写会では舞台挨拶が行われ、細野監督、高橋克典、石田ひかり、香川照之に加え、木下ほうか、奥貫薫、高杉亘が壇上に上がった。全員、金子正次夫人の朋子さんから贈られた花束を持って登場。ステージ上にはマイクが用意されておらず、香川が取りに向かうなどのハプニングもあるなど、なごやかな雰囲気の中での舞台挨拶となった。

高橋克典(金子正次役) 「今日はありがとうございます。素晴らしい監督、出演者の 皆さんに支えられて、できることは全部やったつもりです」

石田ひかり(幸子役) 「撮影中、辛い気持ちになることが多かった。 奥様にも喜んでもらえる作品になっていると思う」

奥貫薫(萩島役) 「出演者のチームワークがよかった。皆が同じ方向を向いて作った映画。 女優としていい経験、財産になった」

香川照之(田中役) 「高橋さんにつきる映画。あんなにも気合いが入っていると、 こちらも気合いを入れざるをえない。いい現場だった」

細野監督 「ものすごく愛着のある映画。金子正次さんへの映画に対する情熱に 負けないくらいの情熱を持った現場だった。この作品を撮影することによって、 あらためて映画への情熱が湧いてきた。皆さんに何を感じてもらえるか、ぜひ観てほしい」

最後に高橋が「映画に企画段階からかかわったのは初めてで、できることは 全部やろうと思った。とりつかれたように、途中から演技のことは考えなくなって俳優として不思議な経験ができた。金子さんの映画に対する想いに突き動かされて、自分のいろんな想いもつまった愛しい作品。ぜひ観て何かを感じてほしい」と結んだ。

香川照之  高橋克典、木下ほうか  細野辰興、高杉亘、奥貫薫、木下ほうか  高橋克典、石田ひかり、香川照之

『竜二 Forever』

1983年、衝撃の作品『竜二』公開直後、ガンのため33歳の若さで亡くなった、 俳優・金子正次。彼の映画に賭けた人生を高橋克典が熱く好演。
3月2日より渋谷シネ・アミューズにて絶賛上映中

配給:アミューズピクチャーズ

アミューズピクチャーズ >>>>> http://www.amuse-pictures.com/
渋谷シネ・アミューズ >>>>> http://www.cineamuse.co.jp/

細野辰興 高杉亘 奥貫薫 木下ほうか
高橋克典 石田ひかり 香川照之

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(文・写真:大澤ゆみ)
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