A. (北海道・30代・女・主婦)
- 1 「ニュー・シネマ・パラダイス」
- 映画館が人々の生活の一部であった時の喜怒哀楽。 トト少年の目の輝き、セリフを全部暗記している人のエピソードが好きでした。
- 2 「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
- ピアノで歌いながらのラブシーンを観ていて、 改めて表現方法って色々あるのよねと思ってしまった。
- 3 「ダイハード2」
- 一作目と同様面白かった!
- 4 「フィールド・オブ・ドリームス」
- 夢を一緒に見られることの幸せ。父子の想い、ラストのキャッチボールのシーンに涙。
- 5 「いまを生きる」
- 子供達が机に上がるラストにやはり涙してしまった。
- 6 「ドライビング・ミス・デイジー」
- 年季の入った演技はちがうなという感じ。 二人の気持ちがだんだん親しくなっていくのを、さらっと描いていたと思う。
- 7 「テキーラ・サンライズ」
- マックのジョーアンに対する純愛ラブストーリーだったんですね。 夕陽の中のシルエットのシーンがとても素敵だった。
- 8 「恋人たちの予感」
- 会話が面白かった。「力サブラン力」のラストシーンの後の会話が印象的。 レストランのメグ・ライアンのあのシーンには笑ってしまった。
- 9 「プリティー・ウーマン」
- ジュリア・ロバーツの魅力に溢れた映画。 外見から変わっていくことによって自信が加わることって確かにあるんですよね。
- 10 「チャイナ・シャドー」
- ヘンリーのセリフ、「私の心は中国人です」がそのままジョン・ローンの想いなんだなと感じた。
§早いものでもうベストテンの季節ですね。 「レディー・ホーク」以来のファンのミシェル・ファイファーが花開いてきて嬉しい。 彼女があんなに役柄の幅のある人だとは思わなかった。
I. (埼玉県・50代・男・たばこ店)
- 1 「赤毛のアン」「続 赤毛のアン・アンの青春の巻」
- とにかく楽しい映画。これこそ映画といえるのです。 アンの表情を見ているだけで、もう何もいらない。
- 2 「良いおっぱい悪いおっぱい」
- まあ良く作ったものだ。中村ゆうじの素晴らしい演技。 一時間四十分があっという間に過ぎた。
- 3 「晩秋」
- 映画はこれでなくてはいけない。何も考えないで画面を見ている。 それでいいのだ。
- 4 「あげまん」
- 社会問題に細かく、さすがと言いたい。 でも、こんなに素晴らしい女の人がいれば楽しいだろうね。
- 5 「男はつらいよ・ぽくの伯父さん」
- しかし第四十二作、すごいね。 何本観てもどうしてこうも楽しいのだろうか。まず、最高ですね。
- 6 「夢」
- 7 「いまを生きる」
- この映画も素晴らしかった。 映画は映画館で観るものと、実感した映画だった。
- 8 「死の棘」
- こういう映画を良い映画と言えるのだろうか。 とにかく、観ていて疲れる映画はいかがなものか。
- 9 「少年時代」
- あまりにも自分の少年時代にダブッてしまい、つらい映画だった。
- 10 「天と地と」
- 本当はワーストの中に入れたいんだけれど、 金をかけて作ったのだから十本の中にいれる。本当に無駄使いの映画だね。
《ワースト》
- ★ 「パンツの穴」
- ホント、映画作るのにお金かかるんだからねと、言ってやりたい。
- ★ 「香港パラダイス」
- 観光が目的? それとも単なる娯楽映画?
- ★ 「オペラ座の怪人」
- これは一体何? わけのわからない映画。
- ★ 「私の夜はあなたの昼より美しい」
- ソフィー・マルソー、彼女はヌードモデルじゃないはず。
- ★ 「パチンコ物語」
- しかし、何が目的でこんな映画を作るのかね。 いやになるね。
§とにかく映画を観る時間がない。 でもよく観た方だと思う。 それにしても映画とは、観て楽しむもの。 製作者は自分が楽しむ為に映画を作ってはダメだと思う。 お客無視の映画なんてふざけている。それにひきかえ、 テアトル新宿の今井正フェアーは素晴らしかった。
I. (東京都・20代・男・学生)
1 「櫻の園」
2 「冬冬の夏休み」
3 「マリアの胃袋」
4 「天国は待ってくれる」
5 「3−4×10月」
6 「オープニング・ナイト」
7 「どっちもどっち」
8 「狩人の夜」
9 「ボクが病気になった理由」
10 「春のソナタ」
《ワースト》
- ★ 「TUGUMI」
- ★ 「女がいちばん似合う職業」
- ★ 「病院へ行こう」
- ★ 「バカヤロー! 3」
- ★ 「のぞみウィッチィズ」
§ベスト10内の五本の邦画のうち三本までがアルゴプロジェクトの作品で飾れた事を嬉しく思っている。 90年代の日本映画は、アルゴプロジェクトが支えて行くことになると確信している。 今後のアルゴプロジェクトの作品に大きな期待を寄せていくことにしよう。
O. (東京都・30代・女・主婦)
- 1 「地獄に堕ちた勇者ども」
- 配役、美術、重層的なドラマの構成、どれをとっても素晴らしい。
- 2 「柳川堀割物語」
- ドキュメンタリー映画がドラマよりも面白く魅力的であることにビックリさせられた。 二時間四十五分はちっとも長くない。
- 3 「薄桜記」
- 市川雷蔵の、におうような色気、美しさ、気品。やっぱり雷蔵は一番です。
- 4 「霧の中の風景」
- 女性の視点からは重いテーマだ。最後に子供達が見た風景は、とても淋しく厳しかった。
- 5 「どついたるねん」
- 日本映画の面白さを久しぶりに満喫。赤井英和、いいですね。これからに期待します。
- 6 「木靴の樹」
- 暗く悲しい映画だけれど、人間に対する暖かい心が溢れていて、 優しい気持ちにさせられる映画でした。
- 7 「櫻の園」
- 私立女子校の女の子たちの独特な心理がどうしてこの監督にはわかるのかしら、男なのに。 たった二時間ほどのドラマがとても雄弁です。
- 8 「風櫃の少年」
- 少年から大人への心理がよく表されていて、 この監督の映画の中ではそれが割と覚めた感じで描かれているのが、心地良かった。
- 9 「破戒」
- 雷蔵も、藤村志保も、私の大好きな役者なので。
- 10 「五月のミル」
- 楽しい映画でした。しゃれていて、ウィットがあって。こういうのいいですね.
《ワースト》
- ★ 「セックスと嘘とビデオテープ」
§文芸座の「森一生の特集」と「市川雷蔵特集」が白眉でした。 雷蔵は、またブームになりかかっているようですが、知らない若い人はぜひ観て、 彼の魅力に接して下さい。子供の頃からのファンである私には今年一番嬉しい企画でした。 もう、最高の役者です。
K. (千葉県・20代・女・会社員)
- 1 「菊豆」
- 言葉にできないほど強烈なショックを受けた。 「紅いコーリャン」未見の私にとって、張芸謀との出会いのこの作品が一九九〇年のベスト1です。
- 2 「フィールド・オブ・ドリームス」
- ハッピーエンドでも涙がポロポロこぼれるものなんだね。 妻役のエイミー・マディガンに助演女優賞をあげたい。
- 3 「冬冬の夏休み」
- 侯孝賢の老成した手腕。そして脚本の朱天文を育んだロケ地、銅鑼の美しい緑に感動。
- 4 「ドゥ・ザ・ライト・シング」
- これを見ちゃうと「ドライビング・ミス・デイジー」に感動してる白人は甘いと思っちゃうよ。
- 5 「悲情城市」
- スチールで見ると地味な辛樹芬。でもスクリーンの彼女は可憐でいとおしい。
- 6 「大丈夫日記」
- 会社を半日休んで観に行った甲斐があった。 お調子者の發仔に笑わせてもらった。文芸座さん、ありがとう!
- 7 「ゴースト ニューヨークの幻」
- 悲恋とサスペンスと笑いが混ざったストーリーなんて今までにない。 怪演しながらも、恋人達を霞ませなかったウーピーに拍手!
- 8 「主婦マリーがしたこと」
- 女性にエールを贈るだけの"女性映画"とは一線を画している。 監督の公平な視点を評価したい。
- 9 「レッド・オクトーバーを追え!」
- とにかく出演者が豪華で嬉しかった。中でも、スコット・グレンが印象に残ってます。
- 10 「ダイ・ハード2」
- レニー・ハーリンの演出力は認めるが、 マクレーン刑事の救助する人数が多ければいいってもんじゃない。 シリーズ化(ランボー化)を恐れている私です。
《ワースト》
- ★ 「稲村ジェーン」
- 桑田さんの曲は大好きなんですけど…。
- ★ 「48時間2」 「ゴースト」と二本立だから観ただけ。
- ★ 「ヴァーリャ! 愛の素顔」
- 息苦しかった.
- ★ 「チャイナ・シャドー」 J・ローンよ、日本以外の作品に出てください。
- ★ 「遠い声・静かな暮し」
- 突然歌いだすので、全然静かではない。
- 主演男優賞
- ロバート・ショーン・レナード「いまを生きる」
- スパイク・リー「ドゥ・ザ・ライト・シング」
- 主演女優賞
- 辛樹芬「悲情城市」
- 鞏俐「菊豆」
- 助演男優賞
- ジェームス・アール・ジョーンズ「フィールド・オプ・ドリームス」
- スコット・グレン「レッド・オクトーバーを追え!」
- クリスチャン・スレイター「ヤング・ガン2」
- 助演女優賞
- エイミー・マデイガン「フィールド・オブ・ドリームス」
- ウーピー・ゴールドバーク「ゴースト」
K. (東京都・20代・女・)
- 1 「欲望の法則」
- ペドロ・アルモドバル監督のタブー映画に挑戦する情熱と、 人間を見る目の健康で暖かいまなざしが好きだから。 でも、「神経衰弱ぎりぎりの女達」の方がもっと好きだけど。
K. (千葉県・20代・男・会社員)
- 1 「私の20世紀」
- 可能性を探求しようとするこの実験映画を作り上げたI・エニエディの未知なる可能性が、 とても楽しみだ。
- 2 「ドゥ・ザ・ライト・シング」
- 冒頭から決して弛むことのない緊張感が、ラストに向かって加速していく。 このS・リーの確かな演出力が圧巻である。
- 3 「欲望の法則」
- おそらく観た限りのアルモドバル作品の中で本作が最高の完成度だと思う。 デ・パーマの引用も無邪気でいい。
- 4 「オープニング・ナイト」
- 「ラヴ・ストリームス」という稀有の傑作とこの作品は、 J・力サベテスの"容赦しない描写"が実に心打たれる。
- 5 「ロザリンとライオン」
- I・パスコを映し出す、まるで舐め回すような力メラ・ワーグが、とても愉快だ。 ベネックスならではの映像感覚も秀逸。
- 6 「カジュアリティーズ」
- デ・パーマ最大の魅力である"アマチュア精神"はメッキリ薄れたが、 プロとしての成長は素直に喜びたい。
- 7 「裸のキッス」
- 冒頭のインパクトの強烈さ、繊細な映像処理。繰り返し観たくなる一種麻薬的な映画である。
- 8 「JANIS」
- 高校の同窓会に出席したら、皆を「笑ってやる」とジャニスはインタビューに答えている。 こんな貴重なフィルムの数々をよくも集められたものだ。
- 9 「はれ日和?ぼくらのクソ記念日?」
- 観た後にこれほど幸せな気分にさせてくれた映画は稀なことであり、 きっとスタッフも優しい方々なのだろう。
- 10 「ウィッチズ」
- ベスト作品ではないが、ニコラス・ローグの初来日、及び久しぶりの 「ジェラシー」上映を祝して。また、オクラにして欲しくない願いを込めて。
《ワースト》
- ★ 「フィールド・オブ・ドリームス」
§ヴィデオ版「ツイン・ピークス」に同名オリジナル・サウンドトラック、 そしてジュリー・クルーズの"フローティング・イントゥー・ザ・ナイト" ???昨年は音楽に至るまでデビッド・リンチ一色の一年であった。
S. (東京都・40代・女・経理事務)
- 1 「あんなに愛しあったのに」
- デ・シーカに捧げるという文字を読んだ時、ドーッと涙が…。
- 2 「風の輝く朝に」
- 楽しい映画でした。
- 3 「主婦マリーのしたこと」
- 何故か心に残る映画。
- 4 「揺れる大地」
- 今井監督と共に観たのでとても良い思い出になりました。
- 5 「五月のミル」
- 南フランスの自然がきれいで…。
S. (東京都・30代・男・フリーライター)
- 1 「トレマーズ」
- B級精神みなぎるA級の怪獣映画の傑作。 「ダイ・ハード」だけがエンターテインメントではありません。
- 2 「冬冬の夏休み」
- カラダ??五感で感じる映画。その距離の近さは、日本映画より近い。 「仰げば尊し」が身にしみる。
- 3 「菊豆」
- 相変わらず色づかいにまいってしまった。 セクシーな映画とはこういうのをいうのだろう。大陸のカオスはすごい。
- 4 「霧の中の風景」
- 女の子と兵士が見つめ合う??この沈黙の構図。 トラックの荷台が延々と映しだされる??この静止した映像。映画とはこれなんですね。
- 5 「おかえりなさいリリアン」
- 厳しい眼差しで見つめるリリアンのラストシーン。 近頃これほどうならせたラストはありません。
- 6 「ドゥ・ザ・ライト・シング」
- 久々に"ブラック・パワー"を感じさせてくれた。 六十年代と九十年代を貫く矢のように。
- 7 「サラーム・ボンベイ」
- ストリート・チルドレンの表情、言葉、リズムがとてもいい。 日本の子供達が失ったものがある。
- 8 「ミディアン」
- フリークスヘの愛と想いが心地良い。大人のためのダーク・メルヘン。
- 9 「てなもんやコネクション」
- 下手な映画だけど下手なところがいい。 やっぱり釜ケ崎はアジアに通じていたのだ。
- 10 「われに撃つ用意あり」
- スマートでライトなばかりの日本映画はマッピラ。 若松が放った六十年代と九十年代を貫く矢だ。
- (次) 「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー 2」
- 街のサーカス団を見ているようなSFX。しかもレベルは上だ。 もっともっとこの"魂"は評価されていい。
《ワースト》
- ★ 「ダイ・ハード2」
- "サスペンス"がなくて"ショー"ばっかり。
- ★ 「死の棘」
- マジメに取り組んだ"姿勢"はわかるんだけどね〜。
- ★ 「ウルトラQ ザ・ムービー/星の伝説」
- 「トレマーズ」のツメのア力を飲め。
- ★ 「病院へ行こう」
- どこがブラックなの? ただの人情コメディ。
- ★ 「ブルー・スチール」
- 女ダーティー・ハリーじゃないだろう!
§SFXだ、超大作だ、空前の製作費だ、アメリカでトップだ、 といった作品群は確かに見てる間は楽しい。ただそれだけ。 結局、ジェット・コースターなのだ。 それに比べて、例えぱアジアの作品群(日本映画の一部も含め)の魅力は何なのだろう。 確かに製作条件を含め、圧倒的に貧しい。 しかしその貧しさにこそ宝石がある。成り上がりはダメなのだ。
T. (北海道・20代・女・主婦)
- 1 「フィールド・オブ・ドリームス」
- 観ているうちに心臓がドキドキしてきた。 若き日のお父さんに妻と娘を紹介できた時、そしてキャッチ・ボールの時、 私もレイになっていた。
- 2 「ニュー・シネマ・パラダイス」
- 映画館ってすごい!って思える映画。シネマ・パラダイスで育ったトトがうらやましい。 なんとなく懐しくてあったかい。
- 3 「グレムリン2 新・種・誕・生」
- "大好きなギズモにまた会える"とワクワクしながら観た。 前よりもずっとおちゃめなギズモと変てこりんなグレムリンたち。やっぱりサイコー!
- 4 「俺たちは天使じゃない」
- ロバート・デ・ニーロとショーン・ペン、何となく顔が似て見える。 それよりもデ・ニーロが荒井注(!?)っぽくて、おかしい。
- 5 「風の輝く朝に」
- チョウ・ユンファはどんな役をやってもサマになっている。 結局は悲劇になってしまった三人の青春。戦争は絶対イヤだ。
- 6 「マイ・レフト・フット」
- クリスティもすごいが、お母さんもすごい。お父さんもすごいし、兄弟達もすごい。 生きる力みなぎる映画だと思った。
- 7 「ゴースト ニューヨークの幻」
- あの曲が頭から離れなくなった。あの曲を聞くと、「ゴースト」を思い出す。 思いきり笑って、思いきり泣いた映画。
- 8 「オールウェイズ」
- 「ゴースト」より大人のユーレイ。アメリカのユーレイは恋人を救って消えて行くなんてロマンチックです。
- 9 「ロッキー5 最後のドラマ」
- スタローンの息子セージが好演。男の子の"父に認めてもらいたい、父に近づきたい" という気持ちがよくわかった。
- 10 「シー・デビル」
- 「ローズ家の戦争」も怖かったけど、こっちも怖い。 ここまで夫に仕返しするとは、おみごとです。
§一九九〇年は、イイ映画がいっぱいあったので嬉しかった。 「いまを生きる」「マグノリアの花たち」 「ミクロ・キッズ」「ローズ家の戦争」 「狼」「ドライビング・ミス・デイジー」 「夢」「ヤングガン 2」もベスト10の三位以下と大差なく好きです。それにしても、 香港大好きな私にとってなかなか香港映画を劇場で観れず、残念です。 あふれでるような映画への情熱いっぱいの香港映画。やっぱりスクリーンで観たいです。
M. (東京都・30代・女・会社員)
- 1 「姓はヴェト・名はナム」
- アメリ力に移住したヴェトナム女性によるヴェトナム女性へのインタビューと、 ヴェトナムに古くから伝わる詩のドッキングから成るドキュメンタリー。 とても知的な雰囲気のある作品だ。淡々と語る彼女達の姿から、 やはりヴェトナムも儒教社会の中で女性達は耐え忍んで来たのだなと思った。
- 2 「グランド・ゼロ」
- 怖い作品だった。オーストラリアの砂漠で行なわれた核実験、 その被害をひた隠しにする政府とそれを暴こうとする主人公。 もっともっと色々な人に観てもらいたい作品だった。
- 3 「白く渇いた季節」
- 東京国際映画際でのマーロン・ブランドの主演男優貰というのは納得しかねるけど、 さすがユーザン・パルシーという感じ。
- 4 「悲情城市」
- 去年はホントに候孝賢フィーバーでしたね。 こうなるとヘソ曲がりの私はソッポを向きたくなるんだけれど、 おかげで去年は四本もの候作品を観ることが出来た。 「冬冬の夏休み」も好みでした。
- 5 「マンド・ハイ」
- 最近、アジア映画の日本での公開本数の多いこと。嬉しい。 モンゴルの映画まで観られるとは。血生臭い内容は、ちょっと嫌だと思うところもあったけれど、 さすが、騎馬民族の流れをくむモンゴルの女優さん、りりしくて感動的だった。
- 6 「ベンポスタ子供共和国」
- こんなところがあったなんて、もう一度子供に戻って私も行きたいと思った。
- 7 「夏休みの宿題は終わらない」
- イギリスとフランスの核燃料廃棄物処理施設周辺の住民への取材から、 生活しているすぐそばに放射能に汚染された海や大地があると知り、大変怖くなった。
- 8 「SUNLESS DAYS ?ある香港映画人の天安門」
- 天安門事件は、私にとっても大ショックだった。中国シルクロード、 チベットヘ行こうと、会社に辞表を出して二日後に起きたので、結局行かなかった。 この映画でも香港の人達の苦悩が見える。 デモ隊の中にいたらしい"本命年"の撮影組の作品が、公開を危ぶまれながらも公開され、 しかも"百花賞"に選ばれたとあっては、中国政府も民衆の声を抹殺できない状況にあるのだろうか。
- 9 「興安嶺娼館故事」
- 去年の中国映画祭は第四代監督の作品を中心に、六本中三本が女性監督の作品だった。 この作品も、第四代の女性監督の作品。 興安嶺の伐採現場で働く人達と娼館の人達との物語だけれど、 厳しい自然と二組の恋物語が、回想として語られる。 大きな丸太を運ぶシーンが圧巻だった。
- 10 「風の輝く朝に」
- 日本軍支配下の香港、三人の主人公の友情と恋、ステキだった。 それにしても、日本兵が子供を銃剣で刺したシーンは衝撃だった。
《ワースト》
- ★ 「島国根性」
- 渡辺監督の、自分で稼いだお金で映画を作るという姿勢には共感できるけど、 それならもっとマシな映画を作ってよ!
§去年は約九十本の映画を観ました。ベストテンを出してみたら、 なんとアジア系の映画が六本も入りました。 日本の映画は、ドキュメンタリー以外で良かったと思う映画がなかった。残念。
M. (東京都・30代・男・公務員)
- 1 「夢」
- 若い映画人は能書きを言う前に、黒澤作品以上のものは永遠に無理としても、 それと肩を並べられる作品を発表してからにして欲しい。
- 2 「男はつらいよ ぼくの伯父さん」
- 昔ほどの張りはなくなっても渥美清さんはうまい。観ているだけで嬉しくなる。
- 3 「バタアシ金魚」
- 「転校生」以来の気持ちいい青春映画。ただ、ラストが難点。
- 4 「ダイハード2」
- 「007」より長く続<ことを願ってやみません。
- 5 「少年時代」
- TVドラマ「失われた時を求めて」に先を越されたが、映画の方が良かった。 倉本聡より山田太一の脚本がいいのか、演出がうまかったのかわからないが、 ひとつ言えることは、子供達が格段にいい顔をしていたことである。
- 6 「バック・トゥー・ザ・フューチャー PART3」
- 「PART2」でガッカリしたので、期待しなかったが、いやはやまいりました。 映画を観る前は過大な期待をしないということを、改めて思った。
- 7 「われに撃つ用意あり」
- ピンク時代の若松映画はさっぱりわからなかったが、これからは楽しみにしている。
- 8 「櫻の園」
- 出演していた少女達は、テレビドラマだとたぶんひどい演技になるだろう。 そう思うと、中原監督の演出を高く評価したい。
- 9 「浪人街」
- 石橋蓮二の新潟弁はなかなか味があった。
- 10 「トータル・リコール」
- 次から次へと様々な未来社会を映像で観せてくれる。アメリ力映画には敬服する。
《ワースト》
- ★ 「フィールド・オブ・ドリームス」
- ★ 「悲情城市」
- ★ 「あげまん」
- ★ 「ウルトラQ・ザ・ムービー/星の伝説」
- ★ 「いまを生きる」
§洋画を入れたのでなんとかベストテンが埋まった。 毎年日本映画だけで十本はあげることができるのだが、'90年は四本くらいしか浮かばないという、 ひどい年であった。これからも、裏切られることであろう。それでも日本映画を観続けたい。
M. (北海道・20代・女・銀行員)
- 1 「ニュー・シネマ・パラダイス」
- とても心に残る作品です。多勢で観る映画館、老人からの最後の贈り物、とても愛が溢れていた。
- 2 「いまを生きる」
- あんな先生がいたら、楽しい学校生活が送れるだろうなあ。 生徒の一人が自殺をしてしまったのは、とても残念だった。
- 3 「オールウェイズ」
- リチャード・ドレイファスが最高に良かった。かわいかった。
- 4 「ヤング・ガン2」
- やっぱり映画は、映画館で見るものだと感じてしまった作品。
- 5 「ガーディアン 森は泣いている」
- どうでもいいと思っていたので、余計に良かった。 ハラハラ、ドキドキしながら観ていた。
- 6 「俺たちは天使じゃない」
- ロバート・デ・ニーロとショーン・ペンのコンビがよかった。 それと、ショーン・ペンを尊敬する若い神父さんが、良い味を出していた。
- 7 「ベィビー・トーク」
- ジョン・トラボルタが、久しぶりに観たらカッコ良かった。
- 8 「ロック・アップ」
- やっぱり映画は普通の人ではダメだ。超人じゃなくっちゃ。
- 9 「狼」
- チョウ・ユンファの顔が少し丸いけど、カッコイイので許してしまう。 初めからこんなに盛り上がっていいの?と感じた作品。
- 10 「ローズ家の戦争」
- ダイエットに成功した二人の子供が、印象に残った。
Y. (広島県・20代・女・会社員)
- 1 「コックと泥棒、その妻と愛人」
- 完成度の高さ、背徳と嘔吐の美学。この映画にはマイった。 自分が終わってしまいそうな程の衝撃愛を感じた。役者も凄い。ヘレン・ミレンに憧れる!
- 2 「サンタ・サングレ」
- 私には全てが美しく見えた。きっと、水なら底の底まで見通せるくらい澄んでいるだろう。 血の感じとか、砂とか、心臓ニギられるエル・トポも好きだけど、 心臓ピラピラさせるこの映画はもっと素直に愛せる。涙なしでは観られない。ホントにきれい。
- 3 「愛さずにいられない」
- わかり過ぎて泣くに泣けず、気持ちがグラグラ揺れる。 予告であの曲を聞いた瞬間きっと大好きと思ってその通りだった。 ナタリーもイッポも私の分身。四晩続けて観に行った。
- 4 「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
- 大人の映画。胸が痛くなる程、大人になってしまった大人の映画。 自分に素直になると、恋に素直になれないせつなさがピリピリと伝わって、 しょーがないなーと二人の代わりに泣いてあげた。
- 5 「戀戀風塵」
- 「悲情城市」も「冬冬の夏休み」も観て全部いいんだけど、一本と迷うと私はこれがいい。 自然で、懐しくて、流れる雲、光る山膚、動く光線。 静かな移ろう空気のきれいだけれど厳しく、それでいて本当は優しい感じ。
- 6 「風の輝く朝に」
- 長く待ち望んでやっと観ることができた。 周潤發のナイーヴな素晴らしさを感じるなら、これ。 ギリギリの抑制を実にさわやかに忘れ難く演ってくれる。彼の素晴しさで窒息死します。
- 7 「ドゥ・ザ・ライト・シング」
- 軽いショックで喉が詰まり、しかしこれは軽くなんかないぞと息が詰まりそうになった。 とてもカッコ良くて、リズム感があって、独特の見事さがある。ジョン・タトゥーロ、ステキー!
- 8 「神経衰弱ぎりぎりの女たち」
- アルモドヴァル大好き、「マタドール」死ぬほど好き、の私待ってましたの一本。 たったのこれ一本なのだ。まことに寂しいが、小出しのじらしを味わってもいいや。 そのかわり一本で一年もつぞ、なのダ。 トんでるけどキチンとコタえる面白い映画ってきっとこの映画のための言葉。 そして、一度観たら執着してしまうのもこの映画。
- 9 「エバー・スマイル・ニュー・ジャージー」
- 異国の映画って感じと、乾いた音楽、ベタベタしてないエステラ役の女の子 (名前を忘れた)がとても心地いい。 私はこの映画の中のダニエル・デイ・ルイスも、この映画に出たダニエル・デイ・ルイスも大好き。 だから好き。
- 10 「ゴッド・ギャンブラー」
- これ程のサービスを受けてホンとにいいの?! 周潤發、劉徳華、王祖賢、 他の豪華俳優に、ギャンブル・ユーモア・アクション有りのストーリー。 それに何と言っても亜州影帝の周潤發はやっぱりスゴイ!! 八回観た。八回共興奮して騒いだ。ローウェル・ローの音楽がこれまた最高にノセる。
《ワースト》
- ★ 「斬殺せよ」
- これには怒った! 独り言、文句ブツブツ状態にしてくれた。
§邦画ベスト1の「鉄拳」の落ち着き場所に困り、悩み、結局外国映画で固めてしまいました。 邦画では「鉄拳」の他に「ファンシィダンス」「われに撃つ用意あり」「バタアシ金魚」 「ウンタマギルー」があり、あっ「てなもんやコネクション」も良かった、好きだった、 おもしろかった。外国映画は、心っからのめり込める映画が多かった。 だからずいぶん通った映画もある。 大好きなアルモドヴァル監督の映画が一本だけだったのが腹立たしいけれど、 そのかわりといっちゃなんだがピーター・グリーナウェイが四本まとめて上陸してきた。 これは大きい。「コックと泥棒、その妻と愛人」を観て暫くは抜けきれなくなり、 しかし魂は抜けてどっかいっちゃったような、人生これにておしまい〈幕がバサッ!〉 の心境だった。生き返らなくちゃ死んでしまうと思って大阪まで観に行った 「ワイルド・アット・ハート」と「ニキータ」(最近です)でやっと甦ったかなという気がしている。 ベスト監督は文句なくピーター・グリーナウェイ。ベスト女優はヘレン・ミレン。 ベスト男優は周潤發。ベスト音楽「コックと泥棒、その妻と愛人」のマイケル・ナイマン。 でも「建築家の腹」も好き。音楽に圧倒されて泣いたってのは珍しい。 「コックと…」では、ゴルチェの衣装もスゴかった。 とてもストイックな物に見えたが、ヘレン・ミレンの裸はゴルチェのドレスより美しかった。 レストランの人達の衣装は男女共に、そして泥棒達の衣装も着てみたいと思った。
◇大牟礼亮子
1900年というと二十世紀の最後のサイクルの始まりということだけれもコレ!という映画があったかな? 『ドゥ・ザ・ライト・シング』も『悲情城市』も日本公開は'90年だけど1989年の作品だし、 『バットマン』も『ダイ・ハード』もなかった。日本国内では、 サミュエル・フラーでけっこう盛り上がったけど、やはり一部だけで熱狂的にウケてたらしいし、 映画ファンはますますオタク化していくのだろうか?
日本映画となると…角川映画あり、NHKエンタープライズ企画のハリウッド映画あり、 某有名ミュージシャンの????映画ありと話題には事欠かないけど、 話題を追えば追うほど心が寒くなる。 『てなもんやコネクション』公開でなんとか一息つける。"アホは映画を救う"とか。
個人的に1990年の映画は?ということになると、やはり10月以降に台北で観た香港電影の数々。 量もさることながら、ほとんどがB級、C級という有無をいわせぬバカバカしさ。 ヤケクソと見まごう活力。玉石混淆も玉のほうが、 キン・フーなど4監督による良質のエンターテイメント、『笑傲江湖』だったり、 アン・ホイ入魂の『客途秋恨』といった作家映画だったり、 ラウ・アモンの『後街人生』もちゃんとあるといった具合。 観客のちゃんとついてくるのだから花の実もあるというもの。
何といっても驚いたのは『阿飛正傳』。 一般観衆向きとはとても思えない映画のメジャーなお金をかけるのだから、余裕というんだろうか。
- * 馬鹿宣言(87 李長鎬映画祭)
- * ナグネは休まない(87 李長鎬映画祭)
- * スナックバー・ブタペスト(T・ブラス/88)
- * 忘れられた人々(L・ブニュエル/??)
- * 赤い靴(M・パウエル/48)
- * 狩人の夜(C・ロートン/55)
- * エバー・スマイル・ニュージャージー(C・ソリン/89)
- * 霧の中の風景(T・アンゲロプロス/88)
- * ドゥ・ザ・ライト・シング(S・リー/89)
- * 私の愛するテーマ(A・M・ミエヴィル/88)
- * バタアシ金魚(松岡錠司/90)
- * 悲情城市(候孝賢/89)
- * 殺しの烙印(鈴木清順/67)
- * ジョーズ・バーバー・ショップ(S・リー/82)
- * 香港パラダイス(金子修介/90)
- こーゆーエンターテイメント日本でもいっぱいつくられるといい
- * 闇の力ーニバル(山本政志/81)
- * アルファヴイル(J・L・ゴダール/65)
- * オープニング・ナイト(J・カサベデス/78)
- * ピンク・フラミンゴ(無修正版)(J・ウォーターズ/72)
- * フリークス(T・ブラウニング/32)
- * ヨーヨー(キドラット・タヒミック映画祭)
- * 父の恋人(A・ロックウェル/89)
- * 風櫃の少年(候孝賢/84)
- * 天国は待ってくれる(E・ルビッチ/43)
- * ガーデン(D・ジャーマン/90)
- * 鴛鴦歌合戦(マキノ雅弘/39 大井の全トン祭)
- * コックと泥棒その妻と愛人(P・グリーナウェイ/89)
- * 裸のキッス(サミュエル・フラー映画祭をあくまで代表して/64)
- * 薄桜記(森一生/59)
- * ストリート・オブ・ノーリターン(S・フラー/89)
- * 恋のゆくえ ファビュラス・ベーカーボーイズ(S・グローヴス/89)
- * てなもんやコネクション(山本政志/90)
- * 三鷹オスカーゴダール3本立(幻の企画というべきでは?)
- * 真夜中の虹(A・カウリスマキ/88)
- * 彼女がステキな理由(M・スミス/89)(Jゴールドブラムの点が加算されるの)
- * 秘・色情めす市場(田中登/74)
- * 文芸坐の川島雄三映画祭
- * 主婦マリーがしたこと(C・シャブロル/88)
- * 客途秋恨(アン・ホイ/90)
- * 後街人生(ラウ・アモン/90)
- * 笑傲江湖(キン・フー、ツイ・ハーク、チン・シュウタン他)
- * 女の復讐(J・ドワイヨン/89)
- * I WANT TO GO HOME(A・レネ/??)
- * 愛在他郷的季節(クララ・ロウ/90)
- * ヌーベル・バーグ(J・L・ゴダール/??)
- * 阿飛正傳
ワースト
- * 中国わが痛み
- * チャイナ・シヤドー
劇場でみた203本(ロード・ショー84本、名画座他88本、映画祭31本)のうちの50本
という結果ですが、ちなみにベスト10は(日本)初公開モノの 『狩人の夜』『霧の中の風景』『てなもんやコネクション』 『真夜中の虹』『風櫃の少年』『父の恋人』『ヌーベルヴァーグ』 『阿飛正傳』の8本に生涯ベスト10入の『ピンク・フラミンゴ』無修正版、 『フリークス』(これは前にビデオで観たんですが) 『秘・色情めす市場』(はずかしながら、今ごろ観ました) と生涯ベスト監督の李長鎬の映画です。あっベスト10ではなくなってしまった。 ワーストについては、他にもイロイロあるけれど(例えば『ジパング』は幼稚な映画だったとか、 『クライシス2050』は作った人の責任というより企画のセンスの問題だとか、 『プリティ・ウーマン』のどこがおもしろいのかやっばり人に教えてほしいとか…) 『チャイナ・シャドー』はただみっともない映画だったし、 『中国わがいたみ』は個人的な恨みと痛みを取り違えた見苦しい映画だった。
で、私の1990年は1月の李長鎬に始まり、中いろいろあつて、香港・台湾映画があって、 ラストは金馬影展で観たゴダールの『ヌーベル・バーグ』 ととんでもない映画『阿飛正博』でした。
(1991年2月台北)
◇地畑寧子
毎年こんなベストなんとかをするころになると、 自分がいかに節操のない映画の観方をしているかわかるのだけれど、 サミュエル・フラーの映画祭にはならびにならんでしっかり映画オタクをしてしまった。 毎日パルコパート3に通ってくる人はほとんど一緒、男性が多くてあんなに盛況でありながら、 女子トイレがすいていてなんとなく得した気分になったりした。 多分『ゴースト』や『プリティ・ウーマン』なんかに群がる女の子たちは この映画のイベントにはこないんだろうなあなどと考えると同年代の女性と自分との隔たりを つくづく感じてしまう。 それにしても待ちに待ったサミュエル・フラーの映画を一挙に観られるなんて 生きててよかったと感じずにはいられない。(ちょっと大げさか)
それにしても90年代の幕開けというのに大げさな宣伝がかかった映画ほどつまらなくて これからどうなるのだろうと思わず危倶してしまう。 だれもがいうように特に日本映画は新作にピンとくるものがなくて 『天と地と』(かつてNHKで放映したもののほうがずっと面白かったとの声がある)と 『稲村ジェーン』は眠気をさそう、 ワーストなんとかに入れるのもはばかられるほど許し難いものがあった。 そんな状況なのに某文化人ぶっている人がおしゃれだからというからと せっせとグリーナウェイを観にいってなんにもわからずにいる観客がいたり、 映画をわかったふりの妙な人たちが書いた女性誌を鵜呑みにしてる変なカップルがいたり、 マスコミにふりまわされてるかわいそうな観客をみてるとなんだかとてもさびしくなってくる。
- * マンハッタンの2人の男(J・P・メルヴイル/58)
- * 四畳半襖の裏張りしのび肌(神代辰巳/74)
- * 揺れる大地(L・ヴィスコンティ/48)
- * 私の二十世紀(I・エニエデイ/89)
- * 馬鹿宣言(李長鎬/83)
- * 郭公は夜中に鳴く(鄭鎮宇/80)
- * オープニングナイト(J・カサベデス/78)
- * 暗闇の中の子供たち(李長鎬/81)
- * チルスとマンス(朴光沫/88)
- * 2人のペンキ屋(虞戡平/90)
- * シュガー・ベイビー(P・アドロン/84)
- * ドゥ・ザ・ライト・シング(S・リー/89)
- * ジョーズ・バーバー・ショップ(S・リー/82)
- * バタアシ金魚(松岡錠司/90)
- * ブルックリン最終出口(Y・エデル/89)
- * エバー・スマイル・ニュージャージー(C・ソリン/89)
- * マパンツラ(O・シュミッツ/88)
- * マイ・レフト・フット(J・シェリダン/89)
- * 薄桜記(森一生/59)
- * 愛さずにいられない(E・ロンシャン/89)
- * 狩入の夜(C・ロートン/55)
- * 香港パラダイス(金子修介/90)
- * 霧の中の風景(T・アンゲロプロス/88)
- * 君といた丘(J・ダイガン/88)
- * ストリート・オブ・クロコダイル(S&T クエイ/86)
- * レニングラード・カーボーイズ・ゴー・トゥ・アメリカ(A・カウリスマキ/89)
- * ガーデン(D・ジャーマン/90)
- * 風の輝く朝に(L・ポーチー/84)
- * ロジャー&ミー(M・ムーア/89)
- * JANIS(H・オーク&S・フィンドレイ/74)
- * 真夜中の虹(A・カウリスマキ/88)
- * 恋のゆくえ ファビュラス・ベーカー・ボーイズ(S・グローヴス/89)
- * 風櫃の少年(候孝賢/84)
- * 主婦マリーがしたこと(C・シャブロル/88)
- * 桑の葉(李斗鋪/85)
- * ハマー・スミスの6日間(B・ローズ/90)
- * グッド・フェローズ(M・スコセッシ/90)
- * 俺たちは天使じゃない(N・ジョーダン/89)
- * グランド・ゼロ(M・パティンソン/88)
- * 私のパパはマフィアの首領(S・シルバマン/89)
- * ファーノース(S・シェパード/88)
- * ストリート・オブ・ノーリターン(S・フラー/89)
- * サラーム・ボンベイ(M・ナーイル/88)
- * SHORT FILM COLLECTION から『BISBILLE』
- * SHORT FILM COLLECTION から『INSIDE/OUT』
- * SHORT FILM COLLECTION から『TV BUSTER』
- * サミュエル・フラー映画祭から『東京暗黒街・竹の家』(55)
- * サミュエル・フラー映画祭から『ショック集団』(63)
- * サミュエル・フラー映画祭から『裸のキッス』(64)
- * サミュエル・フラー映画祭から『拾った女』(53)
以上劇場でみた193本より順不同 * 次点に『鉄拳』
というわけでこじんまりと上映された映画に去年も票が集まってしまった。 賛否両論あるけれどやはり『ブルックリン最終出口』は音楽と凄味のある作品だった。 以前から静に話題になっていた『君といた丘』も甘ったれたところがすこしもない 隠れたいい青春映画だった。 『グランド・ゼロ』も同じオーストラリア映画で思いの外よくつくられたサスペンスものだった。 ことしも是非オーストラリア映画に期待したい。
それから韓国映画。やっと日の目をみたのか、ロードショウ館でかかるようになったし、 水道端図書館でも積極的に上映している。 でも忘れてはならないのは、ここまで韓国映画をもりたててきた中野武蔵野ホール。 名画座がバタバタなくなっていく中で応援したい小屋だ。とくに『馬鹿宣言』は本当によかった。 『桑の葉』の粗野で単純な村人たちの明るいパワーを日本映画も胸深く吸いこんでほしいものだ。 どうさかさにふっても自分は日本人だから、日本映画を見離すことはできないのだろうから。
|