E.I. カット・KN
12月※日 暮れが押し詰まってロケ。シネマジャーナルの締め切りも近い。ロケへ行く前に トークのテープを起こし、ワープロ打ちをしないと。 東京国際映画祭の記事もまだ終わっていない。そういえば次男、 期末テストの勉強してるのか。毎日ファミコンに明け暮れているけど。
12月○日 今日、番組ロケ。無事羽田発JALで九州へ。一週間家をあける。 高校生の子供達は、私がいなくてもせいせいこそすれ、困ることはないだろう。 心配なのは愛犬のトト。子供達、エサと散歩をちゃんとやってくれるのか…。 風呂に入れようとするだけで飼い主にかみついて来る臆病で可愛げの無い犬。 愛犬と言っても特別思い入れは無いけれど、毎日の散歩や、足のトゲを抜いてやった時の 嬉しそうな走りなど見てしまうと、私がいなくなったらこの犬は生きていけるのか… じょじょに情が移ってしまった。ま、運動不足の私、トトの散歩がいい運動に なっているのかもしれない。
12月▲日 夕方、千歳から羽田へ着。枕崎から網走まで青春18切符を使っての旅終了。 正月あけたら、ビデオ編集。放映は3月に決まったらしい。この年になって はじめて、鉄道で日本を縦断する旅をした。やっぱり日本は広い。 枕崎駅は無人駅で民家の庭先みたいだし、北に向かうにつれて、雪景色。 八戸、長万部、滝川の雪はすごかった。網走の夜、スタッフと食堂を探して、 滑りながら雪道を歩いた。寒かったな。それにしても、帰ってみると、家の中が ちゃんとしてるではないか。トトも元気。長女が私が帰るのを見計らって、 大掃除と大洗濯をしたそうだ。
1月#日 ここ毎日の楽しみはCA‐TVの『おしん』再放送。 その放映方法がいい。 月〜水に昼、夕方3話ずつ45分再放送。次の話しは木〜土同じパターン。 これだと、1話ずつ15分やるより見逃した時に見やすい。今回、全編を通して じっくり見たけれど、本当によくできてる。人の心を掴んだら離さない 橋田寿賀子さんの筆力に脱帽。貧困、反戦、女の自立、夫婦、嫁姑、母と子、 女友達、男女の友情…あらゆる要素がしっかり書き込まれている。見るたびに、 頑張って生きて行こう!と勇気付けられる。特に、京大に通っていた自慢の 長男が戦死。隣組の役員で戦意をあおっていた夫は責任をとって切腹。この 苦難を残った3人の子供(うち二人は自分の子供ではない)とともに 乗り切っていく、戦後混乱期の話しはすごかった。初恋の男と一生を 通じて友情を保ち、ラストは80才を越えた二人が海をバックに立つエンディングも よかった。いいものは何度見ても飽きない。
1月◆日 娘が熱を入れていた劇団活動。でもどうやらスッタモンダの人間関係から 娘がドタキャンしちゃったようだ。連日、劇団関係の友達から電話電話。 本人は夜遅くしか帰らないから、私が対応。「いません」「帰ってません」 「わかりません」。何で忙しいお母さんが娘の秘書をしないといけないのよ。 何があったのと聞けば「娘の世界に口を挟まないで」だって。その点、 マザコン気味の息子はかわいい。ジョナサンでバイトを始めた。健康が心配で、心配で。 手も洗剤で荒れないかしら。変な店長にこき使われているんじゃないの。 娘にこぼしたら、「お母さんが甘いから、あんな我がまま男ができるんだよ」 だって。確かに、娘を厳しい目でみてきたところがある。ああ、もう何年も、 しっとりと家族の団欒を味わってないなあ。
2月*日 TVで見た中で印象に残った映画一覧⇒『尼僧の恋』ああ、罪な神さま。 キリスト教の神がからむこういう映画、久しぶり。 『セブン』劇場で見たから2度目。 ブラピいいわあ、と叫んでいたおすぎさんを思いだした。確かにステキ。 『ゴッド・オブ・クーロン九龍帝王』 アンディ・ラウはこういう役が一番はまっている。 あ、 『欲望の翼』のお巡りさんもういういしくてよかったけど。 『脅迫 彼女の選択』 陪審員に選ばれた女性が無罪に投票しろとマフィアから脅迫される話。 これ、けっこうすごい展開、見てのお楽しみ。 『男と女』懐かし〜い。 学生時代好きだった男性がこの作品をほめてた。でも今みたら、背中がかゆくなるような 違和感。中年の恋愛って本当にこんなの? 『裏切りのハネムーン 追いつめられた新妻』 これ面白い。幸せな新婚生活、実は夫が仕組んだ監禁生活だった…。 『101匹わんちゃん』アニメーション。 犬の表情が楽しくて。ユーモアがあって。 食事しながらほのぼの見た。 『キャリントン』ゲイの男を好きになったら寂しい。 だけど、自分の恋人の恋人と寝る感想は? 『ダイハード3』1作目が好きだけど、 これもブルース・ウィルスがさらに後退した生え際にもめげず頑張っていて面白かった。 『モ・ベター・ブルース』 バンドマンのデイゼル・ワシントンが若くてセクシー。
|