宮崎暁美 今度は中国語圏の音楽にもはまり始めた私。 唐朝(タン・ダイナスティ)の音楽を聞いてブっ飛んだ。まさにヘビ・メタ。 あの革命歌「インターナショナル」をロックにアレンジしちゃうなんて。 中国ロック革命と題して崔健のあとの世代のロッカーたち「黒豹」や「北京レゲエ楽隊」 のCDも日本で発売されています。 台湾映画『天幻城市』は『青春神話』同様どうも好きになれなかった。 突然銃を射ちまくるような青春、いいかげんにしてよね、って思ってしまった。 行き場のない刹那的な生き方があってもいいけど、映画で幅をきかせて欲しくないな。 スナックの中のシーンで林強と羅大佑がデュエットしていたのには笑えたけど。 『宝島』は好き。 筑紫哲也ニュース「発熱アジア 上海から生中継」というのに 陳凱歌監督が出演するというのでTVを見ていたら、上海の私立小学校の生徒たちが 出てきて「あなたの尊敬する人は?」という質問に、兄や先生という答えに交じって リュウ・ドゥホァと答えた少年がいた。字幕には香港の歌手と書いてあったけど、 これって劉徳華(アンディ・ラウ)のことだよね。高校生ぐらいの女の子に 「あなたの好きな俳優は?」って質問した答えならスンナリわかる気がするけど、 小学校四年生ぐらいの男の子にも人気があるのかとビックリした。 「韓国映画の全貌」が始まり、今号の編集でいそがしいというのに、 どうしても見逃せない作品だと三百人劇場に出かけた。 金裕珍(キム・ユジン)監督の『あなたが女というだけで』 は実際に起こったレイプ事件をもとに映画化された作品。 今も儒教思想が色濃く残る韓国でレイプを女性の立場から描いた。 李長錆(イ・チャンホ)監督の『ミョンジャ・明子・ソーニャ』 は太平洋戦争中、朝鮮から樺太(サハリン)に渡るはめになったまま、 故国に帰れなくなった女性を主人公にした作品。どちらも内容は切実で、 心に迫るものがあったし、女として、日本人として考えなくてはいけないものを含んでいた。 しかし演出の仕方が古くさくかったり、わざとらしくて苦笑してしまう部分もあって、 ちょっと損をしているなと思った。 『黒薔薇VS黒薔薇』の中で梁家輝(レオン・力ーファイ)、 黄韻詩(ウォン・ワンシー)、馮寳寳(ファン・ボーボー)が歌っていた歌の元歌は、 日本のヒット曲だと思うのだけど。「舊觀如夢」は並木路子の「りんごの歌」、 「回来[口巴]!」はジュディ・オングの「たそがれの赤い月」だと思うんだけど、 いかがでしょうか? 『ラストエンペラー』『ツイン・ピークス』 『抱きしめたいから』『天と地』と活躍しているジョアン・チェン(陳冲)だけど デビュー作は謝晋監督の『青春』(一九七七年)。 張錚監督『戦場の花』(一九七九年)で百花賞主演女優賞を受賞している。 (香港の羅卓瑤クララ・ロー監督『誘僧』では坊主頭で出演している!) 艾敬が日本でも人気だけど、日本発売CDの名前の読みがアイ・ジンになっていて、 なんか変。ほんとはアイ・チンのほうが近い読み方なのにな。チとヂの間っていう感じ。 せめてアイ・ヂンってふり仮名にしてあげれば良かったのに。 (愛人アイレンは中国では夫または妻のことです) 「アジアバグース」は今まで日本、シンガポール、マレイシア、 インドネシアの四ヵ国が参加の勝抜き歌合戦番組だったけど、 四月から台湾が加わった。台湾が加わったとたん、張学友(ジャッキー・チュン) や郭富城(アーロン・コク)など、香港の歌が流れてきた。 (アジアNビートもお忘れなく) U2のコンサート「ZOOROPA」に行った。 コンサートの中で誰かに電話したんだけど、全部英語で何の説明もなかったから 誰に電話したのかわからなかった。次の日の新聞記事で横綱曙だったことがわかった。 英語圏じゃないんだから、誰に電話したのか日本語で説明が欲しかったなあ。 ちょっとおごってるんじゃないの?と思ってしまった。 でも私の大好きな「MLK」(マルチン・ルサー・キング)を演ってくれたので良しとしよう。 前回の、「魂の叫び」のように、映画にならないかな。 |