★ 『アメリカンマガジンの女たち』(常盤新平)を読んでいたらノラ・エフロンのことが 出て来たのでちょっと抜粋。
☆ 私がバニーガールのグロリア・スタイナム(注・ バニーガールになりすまして潜入記を『プレイボーイ』に発表しデビュー) に興味をもったのは、何をかくそう、彼女が天下の美女に思われたからである。 ほかの女流ジャーナリストもおおむね美しい。 (もっとも、ノラ・エフロンは 少し出っ歯だが。)
★ アメリカでの女流ジャーナリストの輩出はヴェトナム戦争とウォーターゲート事件の 結果といわれる。女を「もの」としかみない「プレイボーイ」や「ペントハウス」 への激しい反発でもある。彼女たちが自己を語るとき一様に母の一生を考え、 それが出発点になると常盤氏は言う。そして
☆ マスメディアの批評で鋭い切れ味を見せるノラ・エフロンは「乳房について」 というエッセーで、娘時代を回顧し、胸が小さかったことを告白している。 彼女はそれでもブラジャーが欲しくて、母親にねだるが、断られてしまう。 「何につかうの?」と彼女の母親は聴いたのだった。「バンドエードでも 貼っておいたらどう?」…
女流ジャーナリストの書くものはこのようにユーモラスなのだそうである。 (海)
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