ワタシは広東語をしゃべる小林薫と香港に行きタイヨ???!!
血を流した男の手から血にまみれたカードが美女のバックヘと・・・・・ 知らぬまに事件にまきこまれた美女は・・・・・・ これって金子修介のロマンポルノにあったなあ・・・。
だからじゃないけど由貴ちゃんもチーパオからミニスカートからオシゲモナク太ももをみせる、みせる。 由貴ちゃんの色気と可愛気がミックスされた魅力もさることながら、 なんたって小林薫のおとぼけが最高!!!
借金あるわ、カナヅチだわ、たよリにならないわ、でもイイのこんな魅力あるダメ男だったら、 いつでも来来(ライライ)!! おまけに広東語まで披露してくれちゃって!!
もちろん映画の方もこれぞエンターテイメント!!!
最近の笑えない下品なギャグ(バカヤロー2とか)などよせつけない、格調高き(?)コメディーです。
(R) (金子修介監督作品)
あまりにもの宣伝コピーとはウラハラに
最近には珍しく反環境破壊というハッキリしたメッセージを持った娯楽映画。 開発という名のもとに、自然や古代遺跡など人類のかけがいのない遺産が次々と破壊されていくことに対する怒り。 むやみな開発で怪獣が長い眠りから目を覚まします。 そういえば、TVの“ウルトラ・シリーズ”元凶は身勝手な人間の側にある場合が多く、 この映画もちゃんとその流れを継いでいるようです。
そして、二十代は、女性はまだしも男は何もできないまぬけで、主役は四十代というあたりにも 製作者側の意図が感じられます。
各地の古い伝説や遺跡にまつわるロマンなどいろいろな場所が次々と出てきて想像力がかきたてられるし、 すべてがゆがんだように見える画面や相対する人物のやりとりと一緒に二人の間をカメラが行ったりきたりするなど、 映像も面白くてけっこう最後まで退屈せずに観てしまいました。
ストーリーはいろいろ盛り込みすぎたためなのか、ラストは無理矢理終らせてしまう感じなのも ”ウルトラ・シリーズ”の伝統???
トコロデ、この映画を観た日の夜、TVのニュースを観てたら、この映画に出ていた荻野目慶子が出ていたので驚いた。 事実は映画よりも奇なり なのかなあ、やっぱり
(M) (実相寺昭雄監督作品)
そりゃそうだ、原作が4コママンガなんだから。
とにかくかわいい子供とかわいい利口な犬がそろえばイイのであって、 家族みんなで観ましょうネといったところです。
ここに鯨をもってきて環境問題と家族愛を引っ掛けようとイッショウケンメイつくった努力は認めたい気もしますが、 ヤッパリちょっと無理があるかなあーの一言につきます。
所ジョージと秋野暢子の若夫婦はイイとしても、宍戸錠はともかくアノ岡田真澄はいったいなんなんでしょうか? あれじゃファンファン大佐よりスゴイですよ。
あまりつかこうへいの作品を知らないので、ハッキリいえないけど、 笑えないギャグを随所に盛り込んだ脚本にはちょっと・・・かな。
(Y) (後藤秀司監督作品)
『オールウェイズ』
愛にはいつも二つのかたちがある・・ すべてを焼き尽くす愛 そして 静かに燃え続ける愛
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スピルバーグの映画はだんだん地味でオーソドックスになってきています。 誰にでも楽しめる、心暖まる、古き良き時代の映画の原点に戻ろうとしているようです。 だから、以前のようにワッと話題になって盛り上がることはなくなったけれども この映画がつまらないというわけでもありません。 話の運び、アクションのタイミング、古いギャグの使い方、セリフで訴える泣かせどころなどなど、 きちんとツボを心得ているし、素直につくってあるから クライマックスも主人公と一体になって素直に高揚することができるのです。
テーマは、触れ合うこと。だから片方が死んでしまって互いに触れ合うことができなくなったら、 ふたりの愛は消えていくしかない。トカイッテモ映画は映画。
何台もの飛行機が並ぶ蒼い滑走路、死んだ恋人の思い出と踊る白いドレスを着たホリー・ハンターの姿、 炎の回廊を突っ切っていくかのように飛ぶ飛行機。いろいろセリフで泣かせもするけれど、 やっぱり印象に残っているのは動く絵として魅力的な部分。 この魅力があるからスピルバーグの映画は面白いんですよネ。
(M) (S.スピルバーグ監督作品)
『フィールド・オブ・ドリームス』
失ったものたちは帰ってくる——若き日の父に姿をかえて。 |
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いいですよねこういう映画は。それにキャスティングもいい。 ケヴイン・コスナーはもちろんだけど、エイミー・マディガンとバート・ランカスターがとってもいい。
現在と同じ表面に憧れている過去と取り戻したい逃した過去がのっているなんて 夢なんてことばじゃ表わしきれない思いがします。 こういう過去との対話ができれば、生きることがもっとよく思えてくるんじゃないかなと思います。
深い溝のある親子でもなにかひとつは共にわかち合える感動できるものがあって、 それが野球だっていうことが、野球好きの私にはこのうえなくうれしい。
六十年代を色濃く脚色したり、原作と違うと不満の声もあるみたいだけれど、 震えがくるような感動にはちがいないと思います。
売出し中のジェームズ・ホーナーの音楽、 すごく鮮やかなトウモロコシ畑の緑とまっ青な空の映像にもハナマルをあげます。
(Y) (フィル・A・ロビンソン監督作品)
『7月4日に生まれて』
トム・クルーズとオリバー・ストーン監督のコンビがアカデミー賞に挑む! |
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この人たちはアカデミー賞のために映画を撮っているのですか?
原作を数年前に読んでいたく感動したので、けっこう期待して観にいったのはいいけれど、 ヤッパリイマイチかな。
『プラトーン』は、まあちょっとごぶさただったベトナムものを再燃させた功績もあって それなりにイイとしても、その後いろんな作品があった後で“またか”といった感じがあったのもひとつ。 でも、戦場より一帰還兵のその後ということで視点がちょっとちがうからということで結局観にいったわけです。 それでわかったことは、映画はテーマだけじゃ引っ張れないということ。 この映画観ていてもしかしてオリバー・ストーン監督は行き詰まってるんじゃないかなって感じがしてならなかった。 むりやりラストはちよっとでも明るくしようとか、愛国心とはこんなものをいうのだとか、とにかく、 むりやりなにかを定義づけようとして息苦しさを感じてしまったのは確か。 でもこういうのがイイのかなアカデミー賞って。
それにヤッパリ、トム・クルーズがイマイチ。努力は認めるけど、イメージじゃないんですよね、主人公の。
反戦運動に参加するまでの180度転換した心の推移とか銀幕のジョン・ウエインなど いつも心の英雄だった人とのあまりの隔たりや自分の英雄感が崩れていく無為な感じを 原作から読み取ってほしかったなぁ、 実在の人物とリアルな時代を演じるんだから。
(Y) (オリバー・ストーン監督作品)
『グローリー』
熱く、魂をゆさぶる——感動巨篇 “10年に1度の傑作だ” |
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けっしておもしろくない作品ではないけれど、ほかのキャッチ・コピーで、 『アラビアのロレンス』に並ぶなんてかいてあるのを見ると首をひねってしまうんだなぁ。 それなりにまとまっているけど、そんなに余韻はないですよネ。 まぁ、日本のよくある戦国物語みたいなもので、歴史ものとして見ればイイと思います。 リアルじゃない時代だけに、けっこう偶像化できるし、 人間にとっての誇りとかタイトルになっている栄光とかストレートでわかりやすいことは確か。
『トーチソング・トリロジー』を観て、やっぱりマシュー・ブロドリックはイイネって思ってたのに、 主人公というわりにはよくわからん人物に演出されてたのにはガッカリ。 それに気になったのはジェーン・アレキサンダー。こんな脇に出てていいのかなって。 いい女優さんなんですけどね、この人。 それに対して、あのハンサムなデンゼル・ワシントンは出てる場面があんまりないのに、とても存在感があって、 マルです。ほかの脇をかためる黒人の俳優もみんないいし、映像も単純な舞台設定のわりにみせてくれます。 でも「十年に一度」はいいすぎじゃありません?
(Y) (エドワード・ズウイック監督作品)
『ドライビング・MISS デイジー』
ブルーのセダンにふたつの人生を乗せて“夢”のように飛び去った25年・・・ |
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一見ほんわか優しいお話ですが、でも結構シビアなところがさり気なく描かれています。 たとえば、ミス・デイジーとふたりの使用人との距離。 彼女のちょっときつい性格を引算してみても、この距離って埋まらないんですよね。 ある程度の寛容と良識がある中産階級の彼女だけれど、たとえキング牧師に感動しても事実あんまリかわらない。 身近なことには関係ない。彼の演説を聴きにホールに集まる金持ち白人。 外でカーラジオで同じ演説を聴く黒人おかかえ運伝手たち。 けっこう長い付き合いなのに一緒に墓参をするまでホーク(モーガン・フリーマン) が文盲だったことに気づかなかったミス・デイジー。 などなど結構細かく時代がでてます。
でも、時が大きくかわって場所もかわれば、旦那さまには“〜 Sir”が、 『DO THE RIGHT THING』のムーキー(S・リー)あたりは “Hi! Sal”なんてなっちゃうんですよね。
年齢って若くなるほど25年間って変化が大きいような気がしてたけど、老年の25年もそうでもない。 うまくいいきれないけどゆったりと子供に回帰していくところがあって、 その時に何もかもわかってくれる友達がいたらいい。ボケも一種の子供への回帰かな、 なんて大勢のボケ老人を前に働いた時思ったことがあります。 宇宙人と接するようだといってた人もいたけど、これもしかり。
(Y) (ブルース・ベレスフォード監督作品)
やはりダニエル・デイ・ルイスですよ。 このコピーは簡潔明瞭、イイです。とにかく今年になって観たなかで、感動しすぎてことばがない作品です。 ハナマルを無制限にあげたい。
でも素晴らしいのは彼だけじゃないの。 ブレンダ・フリッカー、幼年期を演じたヒュー・オコナー・・・。 スタッフもほとんど舞台の人達で、聞いたこともない名前ばかりだけれど、とにかく観てください。 2000円払ってもいいくらい(でもあんまり好きじゃないシネマライズでしか観られない不運をマイナスして 前売1300でいいかな)
「人生には運命的な人と出会うことがあるが、クリスティ・ブラウンにとってそれは、母親だった。」 となにかに書いてあったけれど、それもしかり。 心地よい愛情ってこういうものなんだなーとなんとなくわかってきたような気もします。
どうしたら自分を主張できるか、表現できるか・・・自分を捜し求めた愛すべき人聞なんですよね、 クリスティー・ブラウンは。もしかしたらD・D・ルイスしか演じられなかったかもしれない、 そんなキャラクターです。拍手!
(Y) (ジム・シェリダン監督作品)
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『いまを生きる』
この感動が全世界を包んだ————。 いま心から沸きあがる熱い涙。 |
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別にロビン・ウィリアムズに罪はないとは思うけど、 ああいう先生のエピソードってうまくきちんとつくってあればあるほど、 どうもやっぱり武田鉄矢で・・・。
けれど、生徒達が寄宿舎を抜け出して霧の中に消えていくシーンなんかは、 この監督ならではの幻想的な美しさ。定番の物語の中に、 自分の本質の部分を無理なく入れてあるあたり、やっぱりピーター・ウィアーは、タダモノデハナイ!!
(M) (ピーター・ウィアー監督作品)
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