女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
[シネマジャーナル]
10号 (1989.04)   pp. 32--33

ちょっとSHOT

(このコーナーでは映画に関する皆さんの“何でも一言”をお待ちしております)


ドンジョンソンが、4月にメラニー・グリフィスと結婚すると言うけれど、 男が40になってもこれだけもてればすごいよね。 女たらしと言ったら悪い程女の趣味がゴージャスでしょ。 (ちょっと前までB・ストライサンドだもんね。 デュエット曲すごいよかった…) 〈マイアミバイス〉


ダイ・ハードとても面白かった。 はっきり言ってブルース・ウィリス好きではございませんでしたが、 やっぱ男は顔でも体型でもあリません(と言っても美形は好き…)。 しかし、この人の笑顔ってデミー・ムーアがコロッと行くほどだから セクシーなんでしょうね。ファンではないけど、この俳優気になリ始めた私です。 〈フルームーン探偵社職員〉


ルーカスがCMに出てたと思ったら何とクロード・ルルーシュも出てきた。 外タレもいよいよ監督の時代かな。 〈免許をとりたい子〉


ジョディー・フォスターってこんなに美しかったかなって思うほど 『告発の行方』の彼女は素敵でした。 演技はもともと凄く上手だったけれど、こんなにきれいになったら敵なしね。 才色兼備とはかのじょのこと? 〈ジョディにぞっこん〉


忙しくて仕事が終わったら家に帰って寝るだけという日が二週間くらい続いた後の日曜日には 映画を観に出かけようという気に全くなれないでいる自分を発見したその時、 映画人口が減少した原因の一つがわかった。 〈Lazy Girl〉


中国語能力検定試験のポスターには『紅いコーリャン』の写真が使われていた。〈ヒマ人〉


『バグダッド・カフェ』…こんなに感動的だとは思いませんでした。 ジャスミンの魅力的なこと。圧倒される体型(私でも負けそう…) だけど、その分温かな人。これくらいピュアな女性になれたら。 こんな友情が芽生えたら、ベタベタ、ドロドロの友情は古いかも…。 世のおばさま方に観ていただきたい作品です。〈興奮さめやらぬ私〉


気分が落ち込んで“考えなきゃいけない映画”は観たくもないという時に観た 『ダイ・ハード』は、最高に面白くて気分がスッキリした。 アメリ力映画ってやっぱりツボを心得ているのよね。〈丈夫な私〉


滝のように雨が流れ落ちるガラス窓の中で、 彼が手に持った帽子をちょっと振ってみせる『ラヴ・ストリームス』 のラストシーンが本当にカサヴェテスとの最後のお別れになってしまうなんて……。 〈M子〉


『レインマン』の前宜伝におされてか、ミッキー・ロークの『死にゆく者への祈り』 はいまひとつもりあがらなかったけど、今まで観た彼の中では随一。 やっぱリこの人にはテロリストが似合う。アメリカ人らしくないアメリカ人。 ヨーロッパ風アメリカ人の彼だからこそかも。 〈ミーハー ミッキー・ロークファンに反対したい子〉


『メイトワン』を今ごろ観た私は、今とても後悔しています。 去年のベストテンに一番にでもいれたかったくらい…。 それ程の作品でした。やっぱり名作は封切りの時に観なくちゃいけませんね。 〈後悔先にたたずの女〉


『肉体と財産』を観たが、どうも日本語訳がへただったようで 映画にうまく入り込めなかった。 でも二、三の収穫があったのでご報告を…。 懐かしのドミニク・サンダが黒とゴールドのイヤリングを色違いで 右と左に一個ずつしていたことと、ケリーバッグはでっかいボストン型の物もあることと、 ソバージュって野蛮人という意味なんだってさ(字幕にそう書いてあったもの)。 知ってた? 〈ころんでもただでは起きないよー〉


中野の“名画座”に行った。ここはリバイバルのものばかりながら、 いつもいい映画をやっているのだが、行ってみて驚いた。 一体何十年前にできた映画館だろう。古くて昔をしのばせるといえば聞こえがいいが、 狭くて汚くて今にも崩れんばかり。地震があったらどうやって逃げようかと、 気になって気になって……。映画はリラックスして観たいよね。 〈みいゆん〉


いつの時代もデブは肩身が狭い。みじめで嫌な役ばっかり。 でも『バグダッド・カフェ』のジャスミンは素敵だった。 デブの時代が来ないかな、来ないだろうな。〈小デブ〉


『バグダッド・カフェ』は、いい映画だった。 でも、よく考えるとずいぶん変わった映画で、 肥ったジャスミンが絵のモデルをたのまれて少しずつヌードになって行くシーンなんて、 極めつけ。あとワンカットで彼女の巨大な乳房があらわになるという直前、 妙な期待の反面“怖いな”という気持ちで観ていたら、 どこからか「こわい…」という女の子のつぶやきが聞こえてきて笑っちゃった。〈ピース〉

本誌「シネマジャーナル」及びバックナンバーの問い合わせ:
order@cinemajournal.net
このHPに関するご意見など: info@cinemajournal.net
このサイトの画像・記事等の無断転載・無断使用はご遠慮下さい。
掲載画像・元写真の使用を希望される場合はご連絡下さい。